北海道の医療費助成制度を考える連絡会との
意見交換会
平成16年8月27日(金) 14:00〜16:10
道庁9階職員監会議室
1 小谷代表挨拶
7月26日に知事と3名が面談。知事は1つ1つ回答してくれた。その回答を会に持ち帰り、また道から知事の発言趣旨をいただき、その中でフォローアップについてかなり出ているので、具体的なことについて意見書を出させてもらった。
今日は、169団体のうちわずか20団体位だがそれぞれの代表が来ているのでそれぞれの立場から意見交換ができればと思っている。ぜひこの時間が、有意義な意見交換になることを望んでいる。
2 自己紹介(道、連絡会)
3 フォローアップ事業に対する質問と意見書に対する回答
1 フォローアップ施策の現時点での具体的な検討内容について
2 更生医療について
3 精神障害者の医療について
4 特定疾患対策単独事業について
4 意見交換(概要)
〈連絡会〉
- フォローアップ事業について関係課から説明があったが、医療費に直接関係なくはないかもしれないが、この内容について当事者に出てきたのは初めて。3定に予算要求するというが、この時期に初めて出されたことは疑問に思う。
- 手帳の見直しが本当に今必要なのかとか、歯科診療のこととかサポートのこととか、確かに地域で暮らしていくためには色々なサポートが必要だが、本当に私たち障害者に今すぐ必要としているものなのか疑問に思った。
- 嚥下障害は確かに重度障害児、障害者に必要かと思う部分もあるが、1つ1つ私たちが検討して必要ですと声を上げてからにしていただけたら。
- 私たちにとって、医療費助成の1割負担がどれほど重要かということをしっかり検討しないまま予算を組まれてしまうことは矛盾を感じる。
- 見直し後の実態把握について、把握されたあとの フォローについて何をするのか示されていない。
- フォローアップは1割負担に対し、安心して医療にかかれるように手当すること。それを福祉施策全体にわたってというようにすりかえた。
- 月額上限を下げるとか具体的な措置をすべき。私たちの方に出向いて、生の声を聞いてほしい。
- 影響把握は見直し実施前にすべきこと。
- 手帳の見直しは、正直いって20年30年遅れている。医療の負担が増えるのに歯科診療を充実しても使わないのではないか。
- 手帳のシステム化はお金がかかって、効率が悪い。まだまだカットする部分がある。
- 住民税課税・非課税のボーダーラインの人がどうなっていくのか具体的な手当がされていない。本来、生活の実態をきちんと把握してから見直しをすべき。
- 見直し後のフォローアップは、制度の欠陥があれば、1割負担を見直すのか、別な施策としてやるのか。
- 1割負担の前と後で受診を抑制することが考えられる。そういう調査をしてほしい。
- 自分は固定した障害のため、健康管理をきちんとしていれば通院することはあまりないので、10%の負担は仕方ないと思っている。しかし、障害者全体のことを考えると、障害の程度によって考慮してほしい。
- すぐにやってほしい施策もある。相談支援事業とか、重度障害者の医療的ケアの充実とかグループホームとか。このような施策がないと、親子心中しかねない人もいる。
- 更生医療については、きちんと道民に知らせてほしい。インターネットを使う障害者はわずかしかいない。広報できちんと知らせるべき。
- 更生医療に関して、東京都は1万円を助成している。道はするつもりはないのか。
- フォローアップの施策は当然やらなければならないこと。医療費の見直しがなかったらやらなかったのか。
- 医療費のフォローアップは医療費で解決してほしい。
- 10月1日強行はあまりにもひどい。当事者無視、議会無視、道民無視だ。
〈道〉
- フォローアップ施策は保健福祉施策全体にわたって、必要だと思われる施策について検討した。
- 見直し後の影響について、実態把握は課題。必要な課題については手当する。
- フォローアップ施策は、財政が厳しい中で、関係者から寄せられている様々な意見を踏まえて選んだもの。
- 意見は意見として持ち帰って、どう施策として対応していくのか検討する。
- 見直しの影響については、どういうふうに把握するのか市町村の協力も必要だが、疾病別、所得別のデータを考えている。患者団体の協力も必要。
- 見直し後のフォローアップは、医療給付事業全体あるいは個別障害に限るのか両方あり得る。今は白紙の状態。
○終わりに
〈道〉
- 共通の土俵に立って考えていくものを一つでも多くしたい。
〈連絡会〉
- フォローアップ施策が今出されてきたが、早急に検討しなければならない。
- 今日を終わりではなくスタートにして、何度か意見交換をしたい。