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道立障害児(者)施設の現状と課題及び見直しの方向性

道立障害児(者)施設(直営施設)
区分 現状と課題 見直しの方向性
肢体不自由者訓練センター
(肢体不自由者更生施設)
○若年性脳性麻痺者等の受け皿。
○先駆的・専門的役割が希薄化。
○入所者の重度重複化が顕著。
○本来の更生施設機能が希薄化。
○地域生活支援の拠点機能を検討。
○恒常的定員割れ(減少傾向)。
 当面、重度脳性麻痺者支援の役割を果たすこととし、次の方向で見直す。
○同種の施設であり、リハセンタ ーに機能統合。
(長期的には運営主体について検討)
○入所状況を踏まえた適正定員を設定。
○幅広い障害に対応。
○入所者の地域生活移行を促進。
○地域で生活する障害者を支援。
身体障害者リハビリテーションセンター
(肢体不自由者更生施設)
もなみ学園
(知的障害児施設)
○民間施設の充実に伴い先駆的モデル的専門的役割が終焉・希薄化。
○恒常的定員割れ(減少傾向)。
○地域生活支援方策を検討。
 入所状況や療育技術等、民間施設との差異がなくなってきたことから、次の方向で見直す。
○道立としての役割は終焉した状況にあり、民間委譲。
○委譲に当たり、支援の必要性が高い児童を受け入れ、地域生活支援の継続を条件。
○現入所児の受け皿、療育等に配慮。
道立障害児(者)施設(委託施設)
区分 現状と課題 見直しの方向性
福祉村
 肢体不自由者更生施設
 身体障害者授産施設
 身体障害者通所授産施設
 身体障害者療護施設
 身体障害者福祉ホーム
○最重度者の受け皿として、一定の先駆的・専門的役割。
○実態として利用希望者が多く入所部門は満床。
○更生、授産施設の区分が不明確。
○生涯型のコンセプト、大規模コロニー施設の見直しが必要。
○地域生活支援の拠点機能を検討。
 規模・機能を見直した上で、当面、道立施設として存続する。
○入所定員総数を縮小し、通所機能を充実。
○ALS受入体制を整備。
○二次障害等への対応体制を検討。
○入所者の地域生活移行を促進。
○地域で生活する障害者を支援。
○重度化等に対応した授産科目を検討。
○生涯型のコンセプト、大規模コロニー施設のあり方について、縮小に向け見直し。
太陽の園
 知的障害児施設
 知的障害者更生施設
 知的障害者授産施設
 知的障害者通所授産施設
○児童施設は定員割れ、過齢児増加。
○早期療育システムの中核施設。
○成人施設は満床。
○地域生活支援拠点機能を推進。
○大規模コロニー施設の見直しが必要。
○小舎制の効率的運営が課題。
 規模・機能を見直した上で、当面、道立施設として存続する。
○児童施設は、強度行動障害等に特化し 定員縮小。
○成人施設は、入所定員総数を縮小し、通所機能を充実。
○入所者の地域生活移行を促進。
○地域の障害者支援を充実。
○重度化等に対応した授産科目の検討。
○大規模コロニー施設のあり方について、縮小に向け見直し。
白糠学園
(肢体不自由児療護施設)
○恒常的定員割れ(減少傾向)。
○障害の多様化、重度・重複化が顕著。
○地域支援の取り組みは評価。
 規模・機能を見直した上で、当面、道立施設として存続する。
○肢体不自由児療護施設は定員縮小。
○小規模知的障害児施設の併設を検討。
○地域で生活する障害児(者)支援を充実。
〜施設から離れた拠点機能の検討。

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