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2004年4月28日

札幌市長  上田 文雄 様

北海道の医療費助成制度を考える連絡会
代表 小谷 晴子

重度心身障害者医療費助成制度に関する要望書

 貴職における障害者の社会参加の促進に対するご尽力に、心から敬意を表します。

 さて、この度北海道は、今年度から重度心身障害者医療費助成制度の見直しを実施し、すべての住民税課税世帯に対して医療費の1割負担を求めることにしました。

 この見直しに対して、私たちは、障害者の命を脅かす大きな問題として北海道知事及び北海道議会議長に対して見直しを撤回するとともに、制度の適用外とされている精神障害者への適用を求める要望書と陳情書を提出いたしました。

 残念ながら知事からは、拒否の回答が示され、さきの北海道議会では、今回の制度見直しを含む平成16年度予算案が承認されてしまいました。

 しかし、北海道議会議長へ提出した陳情書は、継続審議されることになり、私たちは、この後も、この制度改悪の撤廃を求めていく決意を新たにしているところです。

 つきましては、北海道の見直し内容に関わらず、札幌市として独自にこの制度の継続と充実を図っていただくために以下の項目について要望いたしますので、ご回答をお願いいたします。

 なお、参考のため北海道知事への要望書、北海道議会議長への陳情書、北海道知事からの回答などの関係書類を添付いたします。

 年度初めのお忙しい時期に、誠に恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

1 北海道の制度見直しに関わらず、「重度心身障害者医療給付事業」の1割負担を導入しないでください。

2 障害者に必要な支援制度である「重度心身障害者医療給付制度」を精神障害者にも適用してください。

3 平成16年第一回定例道議会予算特別委員会における付帯意見で「道単独医療給付事業の執行に当たっては、今後の市町村における議論の動向や見直しに伴う対象者へ の影響などの実態把握に努め、必要な対策を講ずるべきである」とされていますが、貴職として道の今回の見直しに反対の意志を公式に表明し道に示してください。

 DPI(障害者インターナショナル)北海道ブロック会議内
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