(26)知事と患者団体の面談
〔知事会議室〕(平成16年7月26日)
知事と患者団体の面談【発言要旨】
平成16年7月26日(月) 11:30〜11:50
知事会議室
【知事】
- 今回の医療費助成制度の見直しは、議会でも申し上げたが、急速な高齢化や国の医療保険制度の改正に伴う事業費の増大、少子化などの新たなニーズが求められる中で、将来にわたり制度の安定的な運営を図っていくためのもの。
- 道財政も、赤字再建団体になるような厳しい状況のもとで、この制度を維持していくためには、道民の皆様にも一定のご負担や痛みをお願いすることについて、私としてもつらくて、苦しい判断をしたもの。皆様のご理解とご協力をお願いしたい。
- 北海道腎臓病患者連絡協議会の川村さん、患者負担の軽減については、国の更生医療を活用できる環境づくりを進め、負担の軽減を図っていく。医療費見直しに伴うフォローアップ施策で検討している。
- 北海道の医療費助成を考える連絡会の小谷さん、医療費見直しは非常に大きな衝撃だったとのことだが、私としても非常に苦しい判断。
- フォローアップ施策については、きちんとご説明する。
- 当事者参加の要請については、障害のある方々に関する施策の検討にあたって、当事者の皆様のご意見を十分お聞きするとともに、議論の透明性に努めていく。
- 北海道難病連からは、6月議会の時、時間はなかったが、特定疾患対策単独事業に関する要請について伺ったが、今後、関係者のご意見を伺いながら検討していく。
- 現在、第3回定例会に向け、医療給付事業見直しに伴うフォローアップ施策の具体化を検討しているが、これは、障害のある方々自身の意思に基づき、できる限り地域での生活を支えていくことができるよう、これまでに関係者から多くの要望が寄せられている事項について、積極的に対応することにより社会全体で障害のある方々を支える仕組みづくりを進めていこうとするもの。
- 具体的には、障害のある方々の地域生活を支えるための総合的な相談支援体制の整備医療的ケアを要する重度の障害のある方々の社会参加の促進、グループホーム等の地域生活移行のための基盤整備を図るなど。
- 事業見直し後も引き続き実態把握に努め、必要な対策を講じていくので、皆様のご理解をお願いしたい。
(終わりに)
- この見直しは本当につらい決断、判断だった。
- 今後も意見を聞かせていただきながらフォローアップ施策を進めていきたい。
【部長コメント】
- 医療費助成制度の見直しは、制度の安定的な運営を図っていくためのもの。色々なご意見もあるが、老人医療については8月、重度・母子・乳幼児医療については10月から実施する。
- 現在フォローアップ施策に関し、検討を進めているが、具体的なご意見があれば、寄せていただきたい。
- 小谷さんの方から、精神障害者の方々に対する医療費助成について対象にできないかとの要請があったが、実施主体である市町村との合意に至らなかったことや国の保健福祉施策との整合性という観点から今回の見直しでは対応できなかった。精神障害者の方々の保健福祉施策の充実は重要なことと考えており将来的な課題と受け止めている。
- 更生医療指定医療機関の拡大については、7月現在約7割となっており、さらに拡大に向け取りくんでいく。
- 更生医療の環境づくりや、障害のある方々の地域生活支援について今後も努めていくので、皆様のご理解をいただきたい。
「まとめ:北海道保健福祉部子ども未来づくり推進室」