2003年通常国会への提出法案−入管法について


 法務省は、3月3日、「出入国管理及び難民認定法」=入管難民法(入管法)の難民認定手続き等を見直す法案を固めて、今国会に提出すると発表しました。
 同法は、欠格条項という面から見ると、これまで外国人の精神障害者を上陸拒否対象としてきました。政府が障害者欠格条項見直し対象とした63制度のうち法律改正が必要な制度としては、最後に残されたものです。
 「改正法案」は、上陸拒否対象となる精神障害者の限定という形で、今後も欠格条項を残す案です。日本国内では、1999年まで精神障害者の乗車や乗船について制限がありましたが、長年の交通アクセスを求める取り組み、障害者欠格条項撤廃への働きかけも背景に、制限は削除されています。なぜ外国人の場合に限って今後もなお存続しようとするのか、合理性が認められません。
 入管法の他に、昨秋の臨時国会・衆議院法務委員会で強行採決が行われ、今通常国会が山場となっている「心神喪失者医療観察法案」があり、当会からも廃案を求めています。


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