【参加報告】名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現するアピール行動
2018年06月21日 バリアフリー
6月19日(火)「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現するアピール行動」へ、DPI日本会議から白井、上薗、笠柳の3名が参加をしてきました。このアピール行動は新しく木造復元される名古屋城天守に「史実に忠実な復元」との理由から、 エレベーターを設置しないとした名古屋市の方針に強く抗議し、再考を求めるための行動として企画されたものです。(主催:名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会)
当日は障害のある人、障害のない人関わらず、この方針に反対をする約500名が全国から集まりました。
■デモ行進の様子
■そのまま名古屋市役所前へ。大勢の方が集まりました
■一昨日の夕方から本日17時まで地元実行委員会メンバー3名が、名古屋市役所前で48時間のハンガーストライキを行っています。
今回名古屋城の木造建築には、建築に約500億円、その借金の利子が約100億円、今後の維持費用を含めると計1,000億円以上の費用がかかると見込まれているそうです。
中の階段の傾斜は50度近くになるものもあるそうです。これは車椅子だけではなく、多くのお年寄りや足を悪くされている方、ベビーカーを押されている方など、新しい木造建築の名古屋城は入れない多くの方が出てきます。健康な人にとってもこれだけ急傾斜の階段は危険です。これだけ多くの税金(借金)をかけて、大規模な公共事業として名古屋城の木造化を進めることは、決して障害者だけの問題ではありません。
名古屋市長は新しい技術の開発が順調に進んでいるとおっしゃっていますが、それならばまずそれを見せてほしい。クレーンで釣り上げたり、ドローンで持ち上げる、人工筋肉など代替策があるというのならば、実際に安全に登れるということを示してほしい。私達は新技術によるバリアフリーを否定しているのではありません。具体的な案も無いままに、強硬に名古屋城建設を進めようとする名古屋市の方針に怒っているのです。もし途中で「やっぱり無理だった」と言われても、新しい名古屋城は、現市長が辞められた後も後世に残り続けていくのです。
DPI日本会議は「誰もが入れる名古屋城」を目指し、地元実行委員会と協力し、エレベーターを付けない方針を撤回するよう、今後も強く要望していきます。