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【メディアにも取り上げられました】
赤羽国土交通大臣霞ケ関駅視察に同行しました!

2020年11月13日 バリアフリー

写真解説:(まるで東京メトロの職員のように)駅のバリアフリー整備状況表の説明する佐藤事務局長と真剣に話を聞く赤羽大臣、石川博崇参議院議員、岡本三成衆議院議員。その様子を報道陣がカメラを向けて囲んでいる。

 11月11日、赤羽国土交通大臣が東京メトロ霞ケ関駅を視察され、DPI日本会議から佐藤事務局長、山嵜(バリアフリー部会副会長)、工藤(バリアフリー部会長補佐)が同行いたしました。今回の視察ではホームと車両の段差・隙間の解消状況や案内表示について確認されました。また、工藤と山嵜が実際に車両から渡し板を使わずに下車する様子を見て頂きました。

 ホームと車両の段差と隙間の解消のための取り組みは、これまで国交省で検討会※1を立ち上げ、実証実験等を行い、昨年10月に車いす利用者が単独乗降できる目安値として段差3㎝、隙間7㎝がガイドラインに定められました。これをうけて各鉄道事業者が段差・隙間の解消に取り組み始めています。さらに、段差や隙間が解消された駅がわかるように事業者のウェブサイトやアプリ等で情報提供も始まりました。

参考

※1鉄道駅におけるプラットホームと車両乗降口の段差・隙間に関する検討会 とりまとめ(PDF)(外部リンク:国土交通省)

●国土交通省鉄道局「東京都心部バリアフリー鉄道MAP(車いす利用者用)」(PDF)(外部リンク:国土交通省)

●東京メトロ ホームと車両床面の段差・隙間縮小の整備状況(外部リンク:東京メトロ)

スムーズメトロ(東京メトロ乗り換え情報案内サイト)

●東京都交通局

●JR東日本(PDF)


 赤羽大臣はホームの状況を確認しながら、「車いすで乗降する際の衝撃はどの程度感じるか」、「手動車いすはこの隙間でも大丈夫か」等、利用者の視点に立って熱心に質問されていました。また、会見の中では「バリアフリーは特別なものではなく当たり前の世の中にしていかなくてはならない」と発言され、未整備の駅も整備が進んでいくよう求めていました。

 佐藤事務局長からは、2000年の交通バリアフリー法以降20年で格段にバリアフリー化が進んだことへの感謝や、これからの課題として車いす利用者が駅員に頼まなくても単独で乗降出来るように段差・隙間の解消を進めて欲しいと発言していました。

ホームと車両の隙間がない様子
写真説明:段差・隙間解消された乗降口。ホームのかさ上げとくしゴムを設置することで車いすでの単独乗降が可能になりました。

「丸の内線車いすスペースのご案内」と書かれた表示
写真説明:改札口~ホームへのエレベーター内に貼り付けられていた案内図。車いすスペースのある車両とエレベーターの位置が一目でわかるように表示されている。

「車いす等をご利用のお客様へお知らせ」と書かれたポスター

写真説明:エレベーターのボタンの下に、各駅の段差と隙間を解消している乗降ドア、エレベーターの位置を表示する一覧表が掲示されていました。これは10月上旬に開かれた鉄道事業者との意見交換会でDPIから提案したものですが、わずか1ヶ月で実現してくださり驚きました。

都営地下鉄でも11月から同様の一覧表がエレベーターの中や外に掲示されています。この表を見れば、目的駅の解消状況とエレベーターの位置がわかり、何両目の何番ドアに乗ればいいかひと目で分かり、とても便利です。東京メトロや都営地下鉄を利用するときはぜひ見てください。

感想

 今回私が実際に渡し板を使わずに単独乗降してみたところ、それほど大きな衝撃は感じず、隙間に落ちるのではないかといった不安も感じませんでした。これまでは渡し板の手配に時間を要するため、通常の所要時間よりも30分~1時間ほど早く出発しなければならなかったり、急な予定の変更にも対応できなかったりと不便さを感じていました。

 段差と隙間の解消によりこれからはストレスを感じずに好きな時にどこへでも行けると思うと非常に嬉しく思いました。バリアフリー整備が進み移動の自由が確保されていくことで、私たちが「障害」を感じることなく日常生活を送れるようになることはこんなに素晴らしいことなのか、と実感しました。今後は首都圏のみならず、全国で段差と隙間の解消が進んでいくと良いなと思いました。

●メディア掲載情報

▽NHK ホームと電車の段差や隙間 解消対策を視察 赤羽国土交通相(外部リンク:NHK)

報告:工藤登志子(バリアフリー部会)

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