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「バリアフリー障害当事者ステップアップ研修 -私たちが地域を変えていく-」無事終了しました!

2020年11月25日 バリアフリー

STEP UPと書かれた写真

 10月29日(木)から3回に渡って行われた「障害当事者ステップアップ研修」が無事終了しました。報告を、自立生活センター富士の和田彩起子さんに書いていただきました。以下、お送りします。

▽前回の報告はこちらからお読みいただけます(DPIホームページ)


 2日目はDPI日本会議副議長の尾上氏による「マスタープランの可能性と課題-明石市の事例から-」の講義から始まり、その後グループワークを中心に取り組みました。

講義

 尾上氏のご講義の中では、自らが関わってきた明石市のマスタープランの作成から現在に至るまで、具体的な取り組みについてお話ししていただきました。今回のバリアフリー法改正で基本構想、マスタープランの作成が努力義務になり、障害当事者がまず法律やガイドラインについて理解し、基本構想、マスタープラン作成から見直しまで関わっていく必要があるというお話がありました。

 また各地域において、マスタープランがあるのは当たり前になり、作成して終了というわけではなく、実際の利用者からの声が一番重要であるという訴えかけがありました。

グループワーク

 その後のグループワークでは、事前課題として出した「明石市のUDまちづくり実行計画を読んだ上での自身の活動地域での課題」や、「自身の活動地域での学校バリアフリーについて」を共有し、尾上氏への質問や学校バリアフリーの課題について議論を深めました。

 中でもマスタープラン不要・基本構想と同じ論をする自治体が多い実態がわかり、克服する必要があると感じました。また学校バリアフリーでは、各地域での課題からアクション案を導き出し、具体的な方向性をまとめました。受講生全員、地域を変えていきたい思いが強く、グループワークの時間が足りないほど、意見が出ました。

講評

 グループワークで出た質疑をもとに尾上氏から講評をいただきました。

 3日目は2日目に消化しきれなかった課題等をグループワークで尾上氏、佐藤氏、今村氏を講師として交え、議論をしていきました。受講生も3日目となり慣れてきたこともあって、グループワークが順調に進みました。ただ、まだまだ課題や解決策について話し足りないことも多く、今後ともメーリングリストを使用して受講生との共有や、講師の皆さんと繋がって継続的にアドバイス等をいただくこととなりました。

感想

 研修最後には講師の皆さんや、多大なるご支援、ご協力をいただいたエコモ財団の吉田部長、澤田課長、オリエンタルコンサルタンツの吉田氏よりご挨拶をしていただきました。

 今回はオンライン開催、ステップアップ研修と、初めての試みでしたが、無事終了でき良かったです。

 またオンライン開催につきましては、自分のリラックスできる場所からできることや、介助者の調整が少ないことで参加できる方が多いということがわかりました。資料も紙媒体よりデバイスで見たほうがページを捲る作業も無くなること、現場だとグループワークをするのに移動で時間がかかることが多いが、オンラインではスムーズに分けられることから、今後も現場でのリーダー養成研修とは別に、オンラインを活用して研修等を行っていきたいです。

今後について

 今回はステップアップ研修ということで、既に活動されている方が対象でしたが、2月には初心者向けの『とっかかり研修』を準備しています。

 こちらは災害に重点を置き、自分たちは何ができるか、避難所には行けるのか等グループワークを中心に行う予定です。まだ活動していなくても、障害者運動に興味のある方、何から始めれば良いのだろうと思っている方に是非参加していただきたいです。詳細が決まり次第、募集をさせていただきます。

自立生活センター富士 和田彩起子

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