3月8日(水)トークイベント「障害者はなぜ「見えない存在」なのか」(SDGsジャパン主催)
2023年02月21日 国際協力/海外活動
副議長の中西由起子が登壇します。是非ご参加ください。
一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)は、「誰一人取り残さない」とは、「誰」なのか、「どのように取り残さないのか」、さまざまな視点から考える、リレートーク「あと7年。SDGs達成へ向けた道標を考える」を開催します。
記念すべき第1回は、SDGsジャパン理事でもあり、認定NPO法人ディーピーアイ日本会議 副議長を務める中西由起子を迎え、日本で長く「見えない存在」とされ、時に差別と排除の対象とされてきた障害者の問題をどう考えればよいのか考えます。
国連障害者権利条約は、障害者の権利の実現の観点から、市民的・政治的権利、教育・保健・労働・雇用の権利、社会保障、余暇活動へのアクセスなど、様々な分野における取り組みを締約国に対して求めています。
しかし、残念ながら、日本では、今なお障害者に対する差別や排除は色濃く残されています。
昨年8月には障害者権利条約の実施状況に関する、初めての対日審査が終了した後、認定NPO法人DPI日本会議は、積極的な障害者施策の改善への期待を表明しました。
その中で、日常的に障害者の中でもとりわけ、女の子や女性が直面する暴力や虐待、搾取等の問題を取り上げ、独立した監視システムがないことを指摘しています。先日は、北海道の知的障害者施設で、結婚や同居を望む利用者カップルに不妊処置を提示していた問題で、障害者と支援者の団体は「差別であり虐待」であると抗議の声をあげました。
第二次世界大戦時、障害者を「生きるに値しない命」とし人間の尊厳を否定するナチス政権による強制的安楽死政策を批判したフォン・ガーレン司教は、「私たちは、他者から生産的であると認められたときだけ、生きる権利があるというのか」と問いかけました。
障害者一人ひとりの権利を尊重するとはどういうことか、最近の障害者をめぐる事件を下敷きに、これまで障害者の権利問題について国際的な視点から取り組まれ、発信されてきた中西由起子さんを迎え、お話を伺います。
イベント中の質問もできますので、ぜひご参加ください。
日時:2023年3月8日(水)午後7時~8時
会場:オンライン開催
参加申込者に後日ZOOM情報をお送りします。
参加人数:50名
情報保障:主催団体へお問い合わせください
タイムスケジュール
18:50 ZOOMアクセス開始
19:00 イベント開催趣旨説明・スピーカー紹介
19:05 キーノートスピーチ「障害者はなぜ「見えない存在」なのか」(中西由起子)
- 障害者をめぐる事件はなぜ続くのか
- 障害者の権利をめぐる課題と日本の現状
19:25 トークセッション (中西由起子X長島美紀)
- インターセクショナリティ(個人の多様な属性に基づく差別と排除)を考える。
19:45 参加者からの質疑応答
20:00 閉会
■スピーカー:中西 由起子(認定NPO法人ディーピーアイ日本会議 副議長、SDGs市民社会ネットワーク理事)
国際障害者年日本推進協議会事務局、DPIアジア太平洋ブロック評議会事務局、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)社会開発部での障害と開発の国際分野での業務経験に基づき、アジア・ディスアビリティ・インスティテートおよびその母団体であるDPI日本会議での国際協力活動をとおし、主にアジアとアフリカの障害者リーダーの育成にあたる。また障害問題への関心を国際的分野から高めるための啓発活動を行う。
■聞き手:長島美紀(SDGs市民社会ネットワーク理事)
政治学博士。先進国の難民受け入れ政策を研究する傍ら難民支援活動などに参加。その後様々なNGOや財団の運営に従事。SDGsジャパンでは、普及啓発事業を担当し団体広報やイベント企画など運営。朝日新聞デジタルのコメンテーターを務める他、21年8月からは内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員としても活動。
著書に「FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察」(早稲田大学出版)。
*リレートークは、2030年SDGs達成までの折り返しとなる2023年に、改めて「誰一人取り残さない」について、さまざまな視点からみなさんとの議論を通じて深め、共に行動するために不定期に実施します。
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