【JICA草の根技術協力事業】
中古リフト付きバンが日本から南アフリカへ到着!!
2017年10月04日 国際協力/海外活動
2016年9月より始まった南アフリカ共和国での自立生活センター能力強化プロジェクトが早くも2年目に突入しました。
このプロジェクトは独立行政法人国際協力機構(JICA)「草の根技術協力事業」を通じて、DPI日本会議が2016年9月から3年間、南アフリカ共和国ハウテン州にある2ヵ所の自立生活センターの能力強化を行う国際協力活動です。住宅の改築や福祉移送サービスのモデルづくりを通して、障害当事者が主体的にアクセシブルなまちづくりを推進していくことを目指しています。
当団体職員の宮本泰輔(プログラムマネージャー)とスリポーン・ユパ・ミヤモト(プログラムマネージャー補佐)が現地に駐在し、プロジェクトの管理をしています。
南アフリカよりプロジェクトの進捗状況等について報告します!
9月28日、今回のプロジェクトの柱となる「福祉移送サービスのモデルづくり」に使用する中古リフト付きバンが、日本からここヨハネスブルグに到着しました。船で横浜から1ヶ月。更に、通関に2週間、通関業者の倉庫でヨハネスブルグに搬送する順番を待つこと3週間かかりました。
交通アクセスが未整備の南アフリカでは、重度障害者の移動は非常に限られていて、様々な活動の大きな阻害要因となっています。
早速翌日に、リフト車の点検を行いました。特に目立った問題もなく、リフトなどもきちんと動作してくれました。
これからは、運輸局での仮登録、車両認識番号の取得、強制基準局の実地検査を経て、本登録となります。登録が済めば、保険や盗難対策のGPS設置などをして、ヨハネスブルグのソウェト地区で実戦投入となります。
<フロントガラスには横浜から積み込むときの指示書きがまだ残っていました>
<8万キロの走行距離は、南アフリカではまだ古くありません>
<リフトや固定ベルトもきちんと動いてくれました>
今回のリフト車寄贈は、中古車両を寄贈してくださった世田谷ミニキャブ区民の会様、車両集めに奔走してくださった東京ハンディキャブ連絡会様、手続きの間、リフト車を保管・管理してくださった八王子バリアフリーの会様、日本側の輸出手続やリフト操作マニュアルの翻訳をしてくださったヒューマンケア協会様など、多くの方々のご協力により実現しました。この場を借りて感謝申し上げます。
今後、定期的に南アフリカでのプロジェクトの報告をします!お楽しみに!