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【JICAアフリカ障害者研修 大学生からのレポート③】
黛 風雅さん(東京大学理科Ⅰ類2年)

2017年06月27日 国際協力/海外活動

今年の「アフリカ地域 障害者のエンパワメントを通じた自立生活促進」研修では、5名の大学生が聴講に来てくれています。聴講生の皆さんから、研修のレポートをしていただきました。

本日は、東京大学理科I類2年 黛 風雅(まゆずみふうが)さんからのレポートです。


私は、6月23日(金)にJICA課題別研修「アフリカ地域 障害者のエンパワメントを通じた自立生活促進」に聴講させていただきました。本日の内容は、「日本の障害者政策・制度Q&A」と「障害者主体の支援のあり方」でした。

前半では、主に前日訪れた厚生労働省での内容をもっと深く質問しており、自分も日本の法整備の歴史について知る良い機会となりました。最も印象深かったのは、日本には差別に関して人権を擁護する法律はなかったということです。障害者差別解消法はその歴史を覆した法律ということで、DPI日本会議を始めとした障害者団体の努力と、セルフアドボカシーの重要さを強く感じました。
社会問題の解決に関して、マイノリティーに関わる問題は社会から認知されることが少ないせいでその存在は看過されてしまいがちであるため、セルフアドボカシーの効果は大きく、そしてそれを受け入れる体制が必要だと思いました。

写真1 講義の様子

写真1 講義の様子

後半では、アフリカからの参加者が自身の国の現状を話してくれました。どの国も教育から変えていこうという姿勢があり、教育の重要性を垣間見ることができました。また、
アフリカ諸国にとって自立支援というのはコンセプトからして真新しいものであるようで、ぜひ自国に持って帰りたい概念であるようでした。障害者が自立するために自発的選択を促すことが、依存しない生き方に繋がるというのは納得する考え方でした。

本日の講義では、私の知らないことを多く知ることができて、ソフト面での取り組み方を学ぶことができました。社会を動かす力は個人の行動にかかっていると思うので、人々の意識を変えていく大きな力が生まれるような活動をしてより良い社会を作れるようにしていきたいと思いました。

写真2 講義の様子

写真2 講義の様子

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