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6月25日(土)にアメニティーフォーラムin埼玉が開催されました

2022年06月30日 雇用労働、所得保障

フォーラムの様子
アメニティーフォーラムについては、すでに過去の記事で説明をしている為、割愛させていただきますが、全国巡回ということで鹿児島、高知、大阪に続き4回目の開催となっています。

この埼玉フォーラムでは、DPI全国集会でも発言頂いた全国地域生活支援ネットワーク代表でゆうかり学園の理事長の水流さんから「誰もが安心して暮らせる共生社会を目指して」と題した基調講演でした。

第2部では、文化芸術をテーマにしたシンポジウム①、障害者総合支援法の見直し等をテーマにしたシンポジウム②の2本立て。締めくくりには、東京演劇集団風によるバリアフリー演劇「Touch~孤独から愛へ~」が市民会館大ホールフォレスタで上演されるなど今回も盛りだくさんでした。

文化芸術をテーマにしたシンポジウム①

シンポジウム①では、「日本博の振り返りとこれからの障害のある方たちの文化芸術を考える」と題し、JIL代表で自立生活夢宙センターの平下社長。東京演劇集団風の俳優の渋谷さん、公明党の国会議員、コーディネーターは、社会福祉法人グローの理事の西川さんがそれぞれ参加されました。また清心会のふらわあ事業所のエイコさんが描いた登壇者のイラストが、特徴を捉えていてシンポジウムを彩っていました。

渋谷さんからは、演劇集団風によるバリアフリー演劇の成り立ちについて力強く説明され、このバリアフリー演劇はまだまだ「いつも旅の途中」と全国地域支援ネットワークの皆さんで作成された新刊になぞらえ、これからも発展するんだということを語りました。

平下さんからは、ラッピングバスで訪問したとある小学校でのエピソードを紹介。子どもたちとの素直な、ストレートな質問のやりとりによって生まれる一体感を、バリアフリー演劇を通して、興味を持ってもらって広がる。人と人との出会いとか、繋がり、そして心地良さみたいなものが生まれるんじゃないかなとバリアフリー演劇の魅力を語りました。

最後に国会議員から6月の議連総会の中で、2025年大阪関西万博に向けて、障害者の文化芸術をさらに高めていきましょうということで、27の障害者団体の方々、さらには全国の知事会の方々の応援をして頂きながら、今日を契機にまた更に頑張って行きたいと語りました。

障害者総合支援法の見直し、差別解消法改正をテーマにしたシンポジウム②

シンポジウム②では、シンポジウム①に引き続き、公明党の山本参議院議員と高木元衆議院議員。薄原元厚生労働事務次官、DPIの尾上さん、全国地域で暮らそうネットワークの山口さん、コーディネーターに全国地域生活支援ネットワーク事務局長の丹羽さんがそれぞれ登壇されました。前半に「総合支援法の見直し」をチャプターⅠとして、後半は、「差別解消法の改正について」をチャプターⅡとして、それぞれ意見交換をしました。

チャプターⅠでは、尾上さんから総合支援法見直しについて、この間、共同で要望してきた地域移行コーディネーターの配置を軸とした地域生活支援拠点に関しては、丹羽さんの力技でグイグイグイと報告書としてまとめられました。今回は、巡回フォーラムの締めくくりでブラッシュアップされた極めつけの資料を共有され、会場全体がこの方向に賛同したように感じました、そんな印象をもった会でした。

チャプターⅡでは、冒頭、尾上さんから差別解消法の改正ポイントに触れ、インテーク機能を持ったワンストップ窓口設置の重要性を指摘しました。また「私の夢」ということで、2025年の万博で障害者文化芸術を常設展示するパビリオンを作りたいと語っていたことが印象的でした。登壇した国会議員からは2013年にできた差別解消法成立のきっかけになったアメニティーフォーラムの逸話を紹介。内閣府にどう設置できるか、壁が厚いが、自民党の宮路議員と連携していきたいと言っていました。2025年の万博に向けて、尾上さんの意見に賛同すると共に我々としてもしっかり取り組んでいきたいと語りました。

地域移行の推進は、報告書としてまとまり、障害者差別の解消に向けても当事者や行政、国会議員などそれぞれの立場から臨時国会という次のフェーズに向け、活発な議論が交わされました。次回は、2月のアメニティーフォーラムin滋賀が予定されています。皆さんお楽しみに。

報告:岡本(DPI常任委員 雇用労働部会、CILふちゅう)


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