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インクルーシブ教育合宿の参加者の皆さんから感想をいただきました!インクルーシブ教育はやっぱり重要(その1)

2023年03月24日 インクルーシブ教育

together

2023年2月23日にオンラインで開催された教育合宿の参加者の皆さんより感想をいただきましたので、まず3名(宇佐美さん、黒栁さん、佐々木さん)の感想をご紹介します。

皆さん、この合宿を通じて多くの気づき、学びを得られたようです。是非ご覧ください。

残りの方の感想はまた後日掲載します。

▽合宿全体の報告はこちら


今回、初めて参加させていただきました。

私は、小学校は地域の学校に、中高は特別支援学校に通いました。自身の学校生活を振り返り、普通校への進学を考えて説明会に出るたびに、「入学するには介助のための親の同伴が必要」と言われ進学を諦めて帰ったことや、特別支援学校では勉強のグループが分けられて一人で授業を受けていたことに寂しさを感じていたことを思い出しました。

思っていたことを言葉にしていく中で、当時そういった辛さを周囲に気をつかって言葉に出さないようにしていたことにも気づき、自分の置かれていた状況を改めて確認することが出来ました。

今回参加したことで、自身のインクルーシブ教育への認識も変わったと思います。

今までは、教育という言葉に引っ張られていたところがあり、学びやすい学校にしていくことが大事なんだと思っていました。しかし、それだけではなく、インクルーシブな社会にしていくためにインクルーシブ教育にしていかなければならないという根本的な目的を認識することが出来ました。

また、現在自分のセンターで行なっている特別支援学校へのアプローチについても助言をいただき、生徒さんが特別支援学校からの進学を考える際のサポートをしたいのであれば、まずは地域の学校との繋がりをしっかり作っていってはどうかということを言っていただきました。

今回学んだことと自身の経験を活かし、自分のセンターの周辺の地域を巻き込みながら、インクルーシブ教育の重要性を伝えていきたいと思います。

宇佐美道(自立生活センター・生活塾)


僕はこの研修に初めて参加しました。僕を含めた若手障害者のみなさんが学校生活を振り返り、発表して感想を言い合いました。

みなさんの話を聞いて、小学校から地域の学校に行っても、途中から地域の学校へ行っても、今も昔も学校の対応が難しいというのは変わってないのだなと改めて思いました。もっと地域の学校が当たり前に障害者を受け入れてほしいと思いました。

それから、発表者で特に印象に残ったのはAさんの事例です。Aさんの事例は、Aさんと先生との体育の内容についての話でした。

僕は話を聞いて、みなさんと一緒に同じ運動ができないからと、Aさんの許可を得ずマットを敷いて、Aさんがしたくないリハビリをやるなんて驚きました。Aさんが納得してから、リハビリをやるものではないかと思いました。

その後、崔さんからインクルーシブ教育の総括所見を聞きました。その中で、米国の障害者の95%が地域の学校に行っているということにすごく驚きました。これこそごちゃまぜでいいことだなと思いました。

日本は世界の国と比べると、まだまだ地域の学校と特別支援学校が分けられているので、なかなか健常者と障害者が一緒にいる機会が少ないと思います。地域の学校に、障害がある子がいることが増えていくといいと思います。

そのためには、バリアフリーはもちろんですが、周りの人が障害のある子を理解することが大事だと思います。それから、崔さんが話されていた事例を聞いて、障害の有無に関係なく、地域の学校に行ったからこそ、卒業後も友達関係が続いていくのだと思いました。

僕も地域の学校に行き、こういった長い友達関係が続く子に会いたかったです。障害の医学モデルと社会モデルの話も、僕自身、勤務先で聞いたことがありましたが、改めてわかりました。

これからも、センターの活動で子供たちに、みんなの周りにはいろんな人がいるよと伝えていきたいと思いました。今度は対面で会いたいと思いました。ありがとうございました。

黒栁雅也(自立生活センター十彩)


今回の研修は、昨年に引き続き2回目の参加でした。参加者の方の今までの学校生活の話をそれぞれに聞いた後に、総括所見についての講話を聞きました。

私は中学3年で入院したことによりそのまま支援学校の高等部に入学し、卒業後は大学に進学しました。社会性を学ぶ時期にひとり離れて学校生活を送っていたことにより繊細な人間関係が分からなくなっていて、大学に入学した時にとても困りました。

同年代で支援学校を卒業した人の話しを聞く機会が普段ありません。自分と似た体験をした人たちが似たような感想を抱いていることを知り、そう思っていたのは私だけではなかったと心強く感じました。

海外の好例のようにフルインクルージョンが出来れば、教育のためだけではなく、結果的に社会の輪に入れない人がいなくなると思います。

これから先、出た総括所見の勧告をどう活かしていくかが課題だと思っています。まずは小学校などで車椅子体験をして子どもたちへの理解促進をしていきたいです。

また、今年の春から実家を出て地域でひとり暮らしを始める予定です。自分で自分のことを全てする自立した生活を送ることは身体的に難しい部分もありますが、ヘルパーさんの手をかりながら自分の生活を自分で決めていく自律した生活を送りたいです。

そしてそれを当事者やその家族にも知ってもらい、将来の選択肢の一つにしてもらえたら嬉しいです。私は中学の時にひとり暮らしをしている当事者たちの話を聞きました。

そこで初めて、グループホームや施設に入るのではなく一人暮らしをするという選択肢があるのだと知りました。このバトンをつないでいくことが巡り巡って何かの役に立つかもしれないと思っています。

佐々木希(ヒューマンネットワーク熊本)


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