川崎就学訴訟「ゆるせない!」横浜地裁判決
問題点とこれからの取り組み 報告集会
2020年07月16日 インクルーシブ教育
2020年7月12日、川崎就学訴訟の判決に対して、問題点とこれからの取り組みに関する報告会が開催されました。Zoomを使用したことで全国からの参加があり、自宅にいる和希くんの参加もありました。
判決後、和希くんご家族は住み慣れた川崎市から世田谷区へ引っ越しをし、通常学級籍を得ました。和希くんにとって、貴重な小学校生活を一日でも早くスタートさせるための決断であったと思います。
学校は新型コロナウイルス感染拡大対策として1か月以上休校措置となっていましたが、現在は週に4日程通えているとのことでした。
学校では、同じ教室で共に学び、給食の時間に同じものを食べ(嚥下はできないので味見をする)、休み時間も同じ時間を過ごしています。
ソーシャルディスタンス確保のため、近い距離で遊んだり学習したりする機会は減っているようですが、教室に入ると自然と声をかけてくれるようになってきたそうです。
和希くん自身も、同世代の友達の中で過ごす時間が増えるにつれ自発的な言葉がとても増えているそうで、毎朝毎晩「(学校へ)行く!」とご両親に伝えているとのことでした。
当日の和希くんは、法廷で見たことがないくらい元気で、生き生きとしていました。お母さんの問いかけにとても大きな声で答えていてとても驚きました。
弁護団の大谷弁護士から判決の解説が行われました。詳しくは「【ご紹介】川崎就学訴訟判決の最大の過ちについて(大谷弁護士より)」をご覧ください。
今後は、国家賠償に切り替え、高裁へと戦いは続きます。和希くんとご両親が奪われたものを明確にしていくと同時に、この判決を全国に波及させないための裁判にもなります。
私たちDPI日本会議も最後まで応援していきます。
報告:岡部(事務局員)