当事者主権の増補新版が発行されました
中西由起子(副議長)から下記お知らせです。
「初版刊行から二〇年余。当事者主権という概念は本書をもって普及・定着した。障害者、女性、高齢者、子ども、性的少数者など社会的弱者が声をあげて社会をつくりかえてきた感動の軌跡。その後の変化を紹介し、増補新版として刊行。自立の意味を転換し、専門性を問い直し、社会を組みかえる。」と岩波書店の解説にあるように、中西正司・上野千鶴子著の文庫本として、「当事者主権」増補版が出版されました。
おなじみの赤の表紙の岩波新書です。
中西正司氏は、初版版と同じ月に出版された出された他の2冊の新書はは全国紙の書評欄に取り上げらえたにもかかわらす、本書は書評の対象にもならなかったことを上野氏は残念がっているが、大学の事業でテキストとして取り上げられたり、ネットでも自分も当事者なんだと主張する一般の人々が現れ、十分にインパクトの大きさを実感してきたと述べています。自立生活をしている障害者は長時間のサービスを受けられるようになり、介助時間が確保され、無理のない自立生活ができるようになってきたことに、本書で貢献できたことを同氏は喜んでいます。
増補版が初版の約倍の厚さになったということは、20年の間に当事者が権利意識に目覚めいろいろな変化を起こしてきた証です。是非、今回も手に取って下さい。
eBook版もあります。詳細は当事者主権 増補新版 – 岩波書店(外部リンク)をご覧ください。