国際障害同盟(IDA)事務局長ウラジミール・クック氏が来日されました
2019年11月01日 権利擁護国際協力/海外活動障害者権利条約の完全実施
ニューヨークの国際障害同盟(以下IDA)から、事務局長のウラジミールさんが来日されたので、10月23日(水)に省庁関係をご案内しました。
IDAは、国際的な14の団体が加盟しているとても大きな障害者団体で、国連の人権と持続可能な開発を促進するための取り組みを通じて、障害者の権利を促進するように働きかけています。
障害者権利条約が策定される時にも大きな働きをし、国連と各国の障害者団体の間に入って様々な支援や調整をしてくださっています。
2020年夏に予定されている障害者権利条約の日本の建設的対話(日本)に向けて、今年の10月に権利委員会から事前質問事項が出されましたが、9月にJDFメンバーがロビー活動とブリーフィングのためにジュネーブに行ったときも、大変お世話になりました。
最初に私から日本の障害者を取り巻く課題をお話し、その後、JDFの優生保護法の学習会に参加し、世界一番重度障害の国会議員だと思われる舩後靖彦参議院議員とも面談し、内閣府と外務省を表敬訪問しました。
ウラジミールさんは明るくて積極的なお人柄で、表敬訪問では国際的な視点から、日本政府に取り組んでほしいことを的確にコメントされておりました。
夜には、日本障害フォーラム(JDF)との懇親会も行い、阿部代表、藤井副代表をはじめJDFメンバーと歓談し、とても盛り上がりました。
私が印象的だったのは、ウラジミールさんはセルビアのご出身なのですが、ベオグラードの大学に通っている時に、階段しかなく、エレベーターがあっても壊れていることが多く、非常に大変だったとおっしゃっていたことでした。
1日だけの短い時間でしたが、いろんなお話にとても共感でき「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」という感じで、とっても楽しく嬉しい1日でした。
佐藤 聡(DPI事務局長)
ウラジミールさんは、11月24日(日)DPI政策討論集会の国際協力分科会でビデオ出演される予定です。
IDAで行っているSDGsへの取り組みなどをお話される予定ですので、ご関心がある方は是非こちらもご参加ください。