タイろう女性のビデオ「障害を持つ少女、女性たちに対する差別」(GDRI及びDPI-AP作成)紹介
タイで制作された「ろう者の少女、女性たちに対する差別」を描いたビデオが届きました。
下記に字幕の日本語訳を付けて紹介します。
タイ国バンコクにあるDPIアジア・太平洋ブロック(DPI-APホームページ(外部リンク、英語))事務局から、GDRI(ジェンダーと開発調査機構)とDPI-APが共同制作したビデオです。
是非ご覧ください。
ビデオ「障害を持つ少女、女性たちに対する差別」
(字幕日本語訳)
1.(ろう女性A)
一般的に、親は耳が聞こえない子どもたちをどのように扱えばいいかわかりません、だから家に閉じ込めます。
2.(ろう女性B)
私の叔父は、毎日学校の送り迎えをしてくれました。
私は仕事に就きたかったけど、保護者たちは許してくれず、毎日泣いていました。
私はいつも恐怖とストレスの中にいます。
人生には何の意味もありません。
3.(ろう女性C)
私が若かった時、学校に行くことはできませんでした。
誰かが紙を持ってきて、書かれていることを手話でどう表現するのか、私に尋ねたけど、その紙に書かれていることが読めませんでした。
後になって、主人が手話を使わず、私に教えてくれました。
私には4人の兄弟姉妹がいて、3人はろう者です。
上の兄に、家族の財産は平等に分け合うことが必要だと言いました。
4.(ろう女性D)
私の父と母は私のことを理解していなくて、叩かれました。
時々、私は木に縛られ、ひとりぼっちにされている間、両親は妹と一緒に外にでかけました。
帰ってきた時は夜で、その時に木からほどかれました。
中学校を卒業後、働きたかったけど、父が私を止めようとしたので、家を出ることを決めました。
みんな生活するために仕事を得るのに、私達は諦めることは出来ません。
私たちは戦わなければいけません。
5.(ろう女性E)
私には4人の兄弟姉妹がいて、私を含め3人はろう者です。
両親は3人の娘に不妊手術を受けさせたかったけど、私は反対でした。
両親は時折、不妊手術をさせようとしました。それは、ろうの女性は子供を育てることは出来ないし、遺伝すると考えていたからです。
だから不妊手術を受けることは、すべての問題を終わらせる最も良い方法。
男性のろう者はこの問題に直面することは決してなく、ろう者の女性だけが強制されていました。
6.(ろう女性A)
私はオフィスで長い間働いていて、そこには7名の男性と3名の女性がいました。
男性はいつも海外研修旅行に行く機会がありましたが、女性は1度のチャンスさえありませんでした。
7.(ろう女性D)
人々は、男性のろう者は強くて、働きに出ることが出来ると考えますが、女性のろう者は弱く、心配をさせるから、家にいるべきと思います。
8(ろう女性F)
私が14歳の時に、パートタイムの仕事を本当にやりたかったです。
私達の家族はとても貧乏です、なぜなら子供が多いから。
ある日の夜、私が勉強をしていた時、雇用主が私に虐待をしました。
私は小さなレストランで皿洗いとして働いていて、2回レイプをされました。
このことを両親に話そうとしましたが、彼はもし両親に話したら殺すと脅しました。
なんとかして、最終的には警察に虐待されたことを通報しましたが、主張は受け入れられませんでした。
1996年から2001年の間ずっと、バーテンダーとして働いていて、時々、雇用主は私に性的なハラスメントをしました。
ある日、気づかず、彼が私の部屋に付いてきました。
シャワーを浴びて、戻ってきた後、既に、彼は私の部屋で裸で寝ていました。
彼は私をレイプしようとしましたが、反撃しました。
すばやく決断をして、近くにあったナイフを握り、4回彼を刺しました。
その結果、私は裁判所に送られて、地方裁判所で一年間の間ずっと、反対尋問の全ての過程は、手書きのみでした。同じ言葉を繰り返し繰り返し。。。
手話通訳者が用意されたことは一度もありませんでした。
もし手話通訳者がいれば、判決はもっと良くなっていたし、今回よりも早く判決が出ていたでしょう。
私には助けてくれる人もいないし、そばに居てくれる人もいない。とても不公平だった。
守ってくれるものがないと感じた。
【お断り】これらのビデオはGDRI(Gender and Development Research Institute)とDPIAP(Disabled’s People International Asia Pacific)によって、共同制作されたものです。このビデオは法政策における権利主張(アドヴォカシー)のみを目的としており、広く公共の場で上映されるためには作られていません。
(翻訳:笠柳 大輔)
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