韓国DPIの総会へ出席してきました(11月27日~29日)
11月27日~29日、DPI日本会議議長の平野みどりさんとヒューマンケア協会の竹沢が、韓国DPIに招聘されて、韓国へ行ってきました。
主な目的は、28日(水)10:00-18:00にイルムホールで開催された韓国DPI総会への出席でした。
DPI日本会議の総会に韓国の仲間を招待し、韓国DPIの総会に日本の仲間を招待してもらっています。
韓国DPIは国会議事堂のそばに事務所があり、政府に対して障害者のための意見などを発信しています。
28日の総会には、会場に100名ほどの参加者が集まり活気にあふれていました。
平野議長からも発表を行いました。内容は、少数障害者の問題についてです。
具体的には「難病ってなんだ」というタイトル内容で、難病の障害とは、法律上の難病とは、難病の定義、難病の範囲、制度の谷間の問題について、差別解消法の対象であるという理解があまりされていないこと、難病当事者から見た今後の課題(障害種別を超えて障害者運動の取り組みへの難病当事者の実質的な参画が必要)などについて話してくれました。
平野みどり議長からは、「本当は難病当事者がここに来られれば良かったが、残念ながらスケジュール等の都合で代わりに話します」と言っていましたが、内容や思いは伝わったと感じました。また、この後の登壇者に少数障害者の問題について話す方が多く、総会自体の流れを活発にする発表だったと思います。
この後。身体障害者、視覚障害者、精神障害者など、何人かの障害者が登壇され、様々な意見交換を行いました。
女性障害者の問題については、国会議員の比例代表候補には一定数のマイノリティーがいなければならないが、女性の障害者の参加は法律レベルになっていないので政党レベルではチャリティーレベルになっている。
スマートシステムを使った支援については、国民の90%がスマートフォンを使っている。筋ジストロフィーの人もスマートシステムで支援をするといいのではないか。テクノロジーがいかに優れているか、提示していました。
29日には韓国DPIの事務所を訪問しました。
韓国の現状、韓国DPIの活動や考え方について聞かせてもらいました。
現在韓国では障害者手帳はカード化されています。
クレジットカードにもなるカードもありますが買い物を沢山してしまうという問題もあるそうです。
通勤時にも介助者がつき予算は福祉ではなく労働省からでます。
生活している時と仕事をしている時は違う介助者がつくが、職場介助者は自分で指定できます。
通学時の送迎は介助者が学校の中は教育の予算の中から補助員や日常介助者が入ります。
福祉からお金が出るがそれを超えたら親が負担するそうです。
訪問後にはファン会長と平野議長が互いの今後の健闘と交流を約束し固い握手を交わしました。
来年以降も日本と韓国のDPI同士の交流とお互いの活動が一層進んでいくことを願います。
最後に、イムさんをはじめ韓国DPIの皆さん、事務所訪問時の通訳をしてくれたウォン・フェジンさん、心から感謝申し上げます。
(ヒューマンケア協会 竹沢幸一)