全ての人が希望と尊厳をもって
暮らせる社会へ

English FacebookTwitter

「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2024年8月号)

2024年08月01日 イベント地域生活バリアフリー権利擁護雇用労働、所得保障国際協力/海外活動

今月はここに注目!

現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!2024年8月号」をお届けします。

今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。

これを読めば一目瞭然!

凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て

クリックすると各分野に移動します


地域生活

◎大注目!
7月2日に第1回「障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る調査研究会」が開催されました

<ワンポイント解説>

厚労省によると、今年度は調査の年ということで、この研究会の他に3つの研究会(令和6年度 障害者総合福祉推進事業)が行われ、 それらの研究会のデータを基に来年度から「障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方検討会(以下:在り方研究会)」が設置され、いよいよ日本も脱施設に舵を切れることになるか?といった、重要な局面を迎えようとしています。

在り方研究会では今年度のスケジュールが示されました。
第1回(7月):アンケート調査設計(事前意見収集を踏まえた調査内容等の整理)
第2回(9月):アンケート調査内容・項目の確認、ヒアリング調査内容・項目の検討
第3回(12月):各調査結果の報告、成果物(報告書・事例集)作成方針の検討
第4回(2月):成果物(報告書・事例集)の確認

いずれも非公開のため傍聴はできませんが、重要な研究会です。8月は開催されませんが、今後の動きに注目です。なお、他の3つの研究会とは、次の3つです。

・障害保健福祉政策についての国際的動向に対応した諸外国の政策等の調査・分析
・障害者支援施設における地域移行等の意向確認マニュアルの作成に関する調査研究
・共同生活援助における支援内容の明確化及び支援の質の評価等に係る研究

バリアフリー

○注目!
8月の検討会の予定はありませんが、今後の注目

今年度は5月に始まった「「バリアフリー法及び関連施策のあり方に関する検討会」が最重要の検討会ですが、この間、障害者パート、学識パート、自治体・事業者パートに分かれて意見交換も行なわれています。

また、鉄道分野では、7月24日に「鉄軌道のバリアフリー化の整備推進に関する検討会」が開かれ議論が始まりました。2020年に改正されたバリアフリー法の見直しがあるのか、2025年で終わる第3次基本の次の計画について、議論が進められています。

権利擁護

◎大注目!
内閣府障害者政策委員会の秋以降の開催日程

今月は検討会等の予定はありません。内閣府障害者政策委員会の秋以降の開催日程が決まりましたのでお知らせします。

教育

◎大注目!
第15回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会in旭川 ~なーんも地元の高校に行けばいいっしょ(旭川市・DPI後援イベント)

10月5日(土)全体会・分科会・懇親会、10月6日(日)分科会
高校進学を実現する会・全国交流集会は2年に1度開催。今回は旭川にて。〆切り(8月31日)です!

まだお申し込みでない方は、お早めに!申し込みは、以下から。

10/5(土)6日(日)開催 第15回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会 in 旭川~なーんも地元の高校に行けばいいっしょ~(DPI後援イベント)

<ワンポイント解説>
ネット配信はなく、参加形態は現地参加のみです。
この間の北海道、全国の高校取り組みの集約点になる集会ですので、ご興味のある方は、是非現地参加を!
1日目:全体会「北海道のとりくみから高校問題を再考する」コーディネーター 一木玲子さん
1日目・2日目:分科会(高校へ行こう、高校での生活、進学・就職・地域で暮らす、今の学校)の4分科会。
資料代:2日間3千円、1日2千円。懇親会:5千円。

雇用労働・所得保障

◎大注目!
厚生労働省「第132回労働政策審議会障害者雇用分科会」(ハイブリッド会議)の開催

<ワンポイント解説>

7月9日(火)からが開催されたこの会議では「2023年度の年度目標に係る評価及び2024年度の年度目標の設定について」が議題となった。 2023年度のハローワークにおける障害者の就職件数は110,756件(対前年度比8.0%増)であり、目標であるコロナ禍以前の2019年度実績(103,163件)を7.4%上回った。

その他、現在、調査中のものもあるが、2024年度の目標設定の基本的な考え方としては、前年度実績以上としている。今回の会議に対するDPI日本会議への対応については、特にこの会議で5年前に外務省からの提案で在外公館は除外率から外すようになってしまったが、これは隠れた欠格条項で、今回の見直しではなんとしても加えないようすることが必要と判断して関係委員への働き掛けを進めることとしている。

▽第132回労働政策審議会障害者雇用分科会(外部リンク、資料)

◎大注目!
就労支援特別事業、職場介助助成金、通勤援助助成金に関するシンポジウムのアーカイブ動画

<ワンポイント解説>

通勤中と職場内の介助について、厚生労働省は2020年10月に新しいメニューを創設しています。これについて、全国脊髄損傷者連合会と全国頸髄損傷者連絡会が6月9日(日)にシンポジウムを開催しました。

2023年度の厚生労働省の調査研究事業について全国脊髄損傷者連合会の安藤さんから、大阪府泉大津市の運用実態と制度改善の展望について自立生活センター・リアライズの三井さんから、実際に制度を利用している立場で京都頸髄損傷者連絡会の山中さんから、それぞれご報告がありました。

このシンポジウムのライブ配信のアーカイブ動画は以下で閲覧できます。

▽アーカイブ動画(外部リンク、Youtube)

○注目!
12月20日(金)~21日(土)に就労をテーマとした研究大会

<ワンポイント解説>

日本障害者リハビリテーション協会が毎年開催している総合リハビリテーション研究大会について、今年は障害者の就労がテーマとなっています。その開催要項が公表されました。

▼日時:2024年12月20日(金)~21日(土)
▼場所:千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)
▼参加費:一般3,000円、学生1,000円、介助者0円
▼申込期限:11月15日(金)
▼定員:200名

▽詳細はこちら(外部リンク、ノーマネット)

国際協力

◎大注目!
フランスのパラリンピックはいままでになく注目されています

<ワンポイント解説>

8月28日~9月8日の11日間に開催される第17回パリ2024パラリンピック競技大会には、185か国からの4,400人の選手と280万人の観客が見込まれています。

22の競技の549種目は、有名な観光地を含む18か所で行われます。車いすラグビーやアーチェリー、車いすテニスなどすでに関心を呼んでいる種目も多いです。

特に、日本時間8月29日(木)3:00 – 6:00の開会式会場は、パリの中心にあり世界遺産となっているコンコルド広場です。スタジアムの外で行われる、パレード、儀式、パーフォーマンスが楽しみです。

△よかったら見て
韓国初の難聴者の K-POPアイドル・グループ

<ワンポイント解説>

韓国初の、難聴者のみで結成されたK-POPグループが障害者の日である4月20日にデビューし、すでにアルバムの発売やライブをおこなっています。3人組のBig Ocean(ビッグ・オーシャン)は、全員が人工内耳と補聴器を装着しています。メンバー自身の声でレコーディングを行い、高音域の部分など一部はメンバーの声を学習させた人工知能(AI)の力を借りています。ステージでのパフォーマンスに手話も取り入れる彼らのパーフォーマンスの様子は下記からご覧ください。

▽【AQUOS R9】「個性って」篇 WEB限定バージョン (外部リンク、Youtube)

優生保護法と優生思想

7月3日最高裁判決は、この法律が立法当時がら憲法違反であり、除斥期間を適用することは正義・公平の理念に反するとして、原告側全面勝訴としました。これを受けて、17日には首相謝罪面談が原告、弁護団、支援者130名参加のもと行われました。

今後は継続中の裁判の基本合意締結や、一時金法に代わる新法策定に向け、法務省との調整が重要となってきます。8月2日の小泉法務大臣の謝罪面談が予定され、その後記者会見&決起集会を行いますので、ぜひご参加ください!

◎大注目!
8月2日(金)国がやっと動き出した!さあ、全面解決へ!~首相・法務大臣による謝罪を受けての記者会見&決起集会~

優生保護法の被害について国の責任を問う優生裁判は、2024年7月3日(水)、最高裁で歴史的判決を勝ち取ることができました。

最高裁は、優生保護法が憲法違反であるとし、「国は長期間にわたり障害がある人などを差別し、重大な犠牲を求める施策を実施してきた。責任は極めて重大だ」と指摘し、国に賠償を命じました。

判決後、国は態度を一変させ、7月17日(水)に首相が原告らに直接謝罪をしました。補償法の制定や裁判の和解に向けた発言もありました。あまりに遅いですが、国が全面解決への一歩を踏み出しました。

私たちは、今後も、国に対して、全被害者に対する被害を償うに足る賠償・補償の実施や、「いのちを分けない社会」への対策などを求めていきます。ここに集い、全面解決への決意を新たにしましょう!

イメージカラーのピンク・緑のものを身につけてお集まりください!

日時:2024年8月2日(金)17時15分~18時30分

場所:衆議院第一議員会館大会議室・オンライン併用

■所在地:〒100-8981 東京都千代田区永田町2丁目2‐1

■衆議院第一議員会館大会議室の定員:300名

■オンライン参加の方は、チラシのリンクからzoomに参加してください。

▽チラシダウンロード(ルビありPDF)

▽チラシダウンロード(ワードテキスト版)

■手話通訳・要約筆記あり

プログラム(予定)

◇主催:優生保護法被害全国原告団、優生保護法被害全国弁護団、優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会(略称・優生連)

■連絡先:yuuseirenjimu☆gmail.com(☆→@)

優生連では活動資金のためのカンパを募集しています。今一度、ご協力をお願いします。

■ゆうちょ銀行からのお振り込み
ゆうちょ銀行 記号 14260 番号 06676711 名義 松本多仁子(マツモトタニコ)

■ゆうちょ銀行以外の金融機関からのお振り込み
ゆうちょ銀行 金融機関コード 9900 店名 四ニ八(ヨンニハチ)  店番 428  預金種目 普通預金
口座番号 0667671 名義 松本多仁子(マツモトタニコ)

これまでお知らせしてきた、今後の各地での裁判期日は、7月3日最高裁判決を受けて延期となっていますので、ご注意ください。期日はわかり次第お知らせします。

以上


私たちの活動へご支援をお願いします

賛助会員募集中です!

LINEで送る
Pocket

現在位置:ホーム > 新着情報 > 「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2024年8月号)

ページトップへ