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「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2023年8月号)

2023年08月01日 イベント地域生活バリアフリー権利擁護インクルーシブ教育雇用労働、所得保障障害女性国際協力/海外活動

今月はここに注目!

現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、
情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!2023年8月号」をお届けします。

今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これを読めば一目瞭然!

凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て

クリックすると各分野に移動します


地域生活

◎大注目!
第32回障害福祉サービス等報酬改定検討チーム

<ワンポイント解説>
改正障害者総合支援法の施行に向けて、政省令の改定や報酬改定の議論が進められています。現在、令和6年度障害福祉サービス等報酬改定検討チームによる関係団体ヒアリングが行われており、DPIは8月9日(水)に行われるヒアリングに出席します。

ヒアリングの様子はオンラインで傍聴できますので、ぜひご注目ください。

▽報酬改定検討チームの開催案内や資料(外部リンク:厚生労働省)

バリアフリー

◎大注目!
パブリックコメント:国交省の対応指針(差別解消法)のパブコメが始まりました!

「国土交通省所管事業における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応指針」の改定案及び「国土交通省における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」等の改定案に関する意見募集について

▽ぜひパブコメを送って下さい!(外部リンク:e-Gov)

▽パブコメ送信ページ

<ワンポイント解説>

7月25日から意見募集が始まった国交省の対応要領・対応指針の改定案は、障害者団体と丁寧に意見交換を進めてきたので、多くの課題は改善されています。

しかし、一部の事業者では駅員に乗降介助を依頼すると長時間待たされたり、ハンドル型電動車いすがバスに乗車できなかったり、セダン型のタクシーに乗ろうとしたら「UDタクシーにしてくれ」と言われたり、飛行機に乗るときに電動車いすのバッテリーチェックに長時間かかるなど、対応指針に明確に盛り込んで改善してほしい課題はたくさんあります。

ぜひ、多くの方々に、パブリックコメントを送っていただきたいと思います。

障害当事者の声を届けよう! 国交省 障害者差別解消法対応要領・対応指針パブリックコメントスタート! 7月25日(火)~8月24日(木)まで


◎大注目!
日程未定!第2回建築物のバリアフリー基準の見直しに関する検討WG

<ワンポイント解説>

今年度、バリアフリートイレ、車いす使用者駐車、劇場等の車いす席の基準を見直すことになり、設けられたWGです。5月に第1回が開かれ、見直しの方向性として、バリアフリートイレは「便所を設ける階の数」又は「面積に応じて定める数」、駐車場は総台数の1%、客席は総席数の0.5%と示されました。

DPIからは上記の方向性に加えてバリアフリートイレは各階に2か所以上、駐車場はアメリカ並の2%、客席は小規模な劇場には手厚くし、車いす席の設置場所の基準もつくり、垂直水平分散するように求めています。これらがどうなるか、注目です。

権利擁護

◎大注目!
中央省庁の対応要領・対応指針(差別解消法)の改定のパブリックコメントが始まりました!

<ワンポイント解説>

来年4月の施行に向けて、中央省庁では対応要領・対応指針の改定が進められています。改定案はほぼまとまり、現在、国交省(7/25~8/24)、環境省 7/11-8/10、内閣府7/6-8/3がパブリックコメントを募集しております。8月には他のすべての省庁のパブリックコメントが実施されると思われます。

パブリックコメントは以下のサイトで、「意見募集」→「キーワード」に「障害者差別」や「対応指針」といった言葉を入れると検索できます。ぜひ、みなさんご意見をお送りください。

▽パブコメ送信ページ

教育

◎大注目!
第21回障害児を普通学校へ・全国連絡会 全国交流集会(広島)

9月17日(日)全体会・18日(月・祝)分科会。全国交流集会は2年に1度開催。今回は広島県です。

〆切り(8月20日(日))迫る!まだお申し込みでない方は、お早めに!

▽申し込みフォーム

メール:hiroshimaincl☆gmail.com(☆→@)ファックス:082-264-1757 でも可能です。

<ワンポイント解説>

1日目:講演「学校教育に何を求める?~イヤな事にイヤと言える力~」

藤山節子さん(廿日市市ともにあゆむ会 代表)・パネルディスカッション。

2日目:分科会(就学前、小中学校、高校、卒業後、運動課題)です。

参加費:会場=2日間3千円、1日2千円。ズーム=2日間2千円、1日千円。

▽詳しくは全国連のHPからアクセス、ご参照ください。

国際協力

◎大注目!
アジア太平洋障害者の10年ジャカルタ宣言の実施運用ガイド案が公表されました

<ワンポイント解説>

ESCAPは6月26~27日に開催した専門家グループ会合で討議された、アジア太平洋障害者10年(2023~2032年)のジャカルタ宣言の実施にあたっての運用ガイド案を発表しました。

ジャカルタ宣言で特定された6つの優先分野に沿って、具体的な行動や取り組み、戦略的パートナーシップや技術協力に関する提言であり、実施にあたってESCAP加盟国が第一義的な責任を負いますが、OPD、民間セクター、国連、その他のステークホルダーも極めて重要な役割を担うことが強調されています。

優先分野は

  1.  国内法のCRPDとの調和
  2.  多様な障害者グループの有意義な参加促進
  3.  障害者の明確なニーズに対応するためにアクセシビリティの改善
  4.  民間セクターの力の結集
  5.  障害者関連の政策やプログラムを開発・実施での、ジェンダーに対応したライフサイクル・アプローチの促進
  6.  障害者データのギャップを埋め、進捗追跡の能力強化

▽詳細(外部リンク:国連)(英語)(PDF)


○注目!
国際セミナー「アジア・太平洋地域の障害者の暮らしと災害対策~誰一人取り残さないために~」

<ワンポイント解説>
神奈川工科大学が主催する2日間の本セミナーは、第一日目(8月22日)は、災害に対する意識を「災害時に取り残されがちな」障害者に焦点を当て、アジア10か国以上の当事者に発言をいただく草の根ミーティング、第二日目(8月24日)は国際機関からアジア地域における「障害と防災の包括的対策」の報告、DPI日本会議から「当事者が直面し、対応した東日本大震災の経験」の報告を受けて、アジアにおける防災・災害対策の議論を行います。

逐次通訳を入れた高度な議論というよりも、アジアの障害当事者が情報共有、共感の機会とすることを目的としています。

▽申込み・詳細

8月22日(火)・24日(木)開催 アジア・太平洋地域の 障害者の暮らしと災害対策 ~誰一人取り残さないために~(主催:神奈川工科大学 地域連携・貢献センター/地域連携災害ケア研究センター)

▽神奈川工科大学の当該イベントページ(外部リンク)


〇注目!
国連ボランティア(UNV)プログラムが国連障害者ボランティアの募集

<ワンポイント解説>

国連ボランティア(UNV)プログラムの障害者インクルージョン戦略により、2022年は世界26か国の障害者ボランティアのうち、54人(26%)がアジア太平洋地域で働きました。彼らはスキルと専門知識を捧げて、17か国の国連機関の活動を支援しました。

国連機関はこのように、どこも障害者の採用に力を入れ始めました。

▽応募・登録

Promoting volunteerism and inclusion for the Sustainable Development Goals(外部リンク:UNV)


△よかったらみて
国際協力で発達障害の壁を破る: OIST・ゲイル・トリップ博士に聞く

<ワンポイント解説>

日本、ニュージーランド、ブラジル、イギリス、ベルギーの5カ国は神経発達障害の国際共同研究を行い、特に注意欠陥・多動性障害(ADHD)に焦点をあてています。博士は、このような研究の未来にとって研究の成果を上げるための人材と知識のグローバルな循環の重要性を指摘しています。

インタビューを読んで、あわせて他の分野においても異なる文化、背景、年齢などダイバーシティを当然のこととするコミュニティでの発展で素晴らしい成果が出ていることを考えると、私たちが強調するインクルーシブな社会は肯定され、あるべき姿に導いていることを実感しました。

▽国際協力で発達障害の壁を破る: OIST・ゲイル・トリップ博士に聞く(外部リンク:Science Portal Asia Pacific)

障害女性

<ワンポイント解説>

6.1仙台高裁不当判決に対し、原告と仙台弁護団は8月3日に最高裁へ書面を提出予定です。これまでの4高裁においては原告が逆転勝訴し、国側が最高裁に上告していましたが、今回は初めて原告側が上告することになります。高裁判決が分かれてしまったため、早期解決に向けては政治決着を目指すとともに、各地で続く裁判で勝訴判決を積み上げていくことも重要です。傍聴や支援行動など、今後ともご協力よろしくお願いします!


◎大注目!
今月の優生保護法裁判期日・各地の活動

<優生保護法裁判期日>

<各地の活動>

8月25日(金)18:00~19:00「優生保護法問題の全面解決を求める該当行動」名古屋・栄駅周辺(申し込み不要)

8月27日(日)14:30~17:30 優生手術被害者とともに歩むみやぎの会学習会第8弾!やさしくわかる!「優生保護法裁判」~2023年3月・6月判決編~

■会場:仙台市生涯学習支援センター 第2セミナー室
■内容:小野寺弁護士による3.6仙台地裁判決や6.1仙台高裁判決の解説
■詳細・申し込みは、優生手術被害者とともに歩むみやぎの会(宇都・山田法律事務所 気付)
電話:022-397-7960 ファックス:022-397-7961 メール:testify19481996☆gmail.com(☆→@)

※オンライン併用 ※手話通訳・要約筆記あり

▽チラシダウンロード(PDF)


〇注目!
今後の優生保護法裁判期日

<京都新聞社 情報公開請求裁判>

雇用労働

〇注目!
障害者雇用(ぷるも)訴訟

第16回期日は、2023年8月4日(金)/進行協議のため傍聴はできません。第12回期日から進行協議が続いていますが、和解交渉が硬直していることが想像できます。本人は、法廷での審議が必要と考えているようなので、今後の動きについて本人から説明する機会を待ちたいと思います。

■訴訟を通して、働く障害者の権利と合理的配慮について考えよう

<審議のポイント>

【ポイント】

  1. 合理的配慮義務違反について、どういった合理的配慮(入社時にかなり細かく書いて提出・その後数回配慮されないので要求をしている)を求め、それに対し企業側の対応についてどういう反論が出るか。
  2. 労働契約法19条「有期雇用の雇止めの問題」は、労働契約法の条件を満たしているのかどうかということについて、特に上司から契約の継続を期待させる発言があるので、ここを強調して主張しています。
  3. 労働条件明示義務違反について、障害者が雇用される際、配属先となった部署で働いているつもりだったが、実際は障害者だけ別の配属先となっているなど、契約とは異なる対応は問題があると主張しています。

プルモ裁判の構造の図

以上


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