10月1日(土)第6回DPI世界会議札幌大会開催20周年記念「障害があってもともに暮らせる共生社会の創設フォーラム2022~障害者の権利の確立(法制化)に向けた取組みとあらたな目標(実効性の確保)に向けて~」(主催:DPI北海道ブロック会議)
2022年09月07日 イベント障害者権利条約の完全実施
写真:2002年第6回DPI世界会議札幌大会の様子
目的
2002年10月に札幌では110の国と地域から3,115名の参加者を、のべ3,000名のボランティアとともに迎え「第6回DPI世界会議札幌大会(以下、札幌大会)」を開催しました。
この10年前(1991年)、札幌では、多くの市民運動家が結集して「21世紀の福祉の実現をめざす道民集会実行委員会(以下、道民集会実行委)」を結成し、道や札幌市に100項目以上の子ども・障害者・高齢者・貧困等に関する課題の改善を要請し「権利としての福祉の確立」をスローガンとして、むこう10年間の運動の継続を確認していました。
翌年(1992年)、DPI日本会議が「国連・障害者の十年最終年記念イベント」として企画した世界のDPIリーダーによる全国縦断講演会の開催を知った道民集会実行委は、この企画を受けることとしました。
札幌集会のために来札された故ヘンリー・エンズ事務局長(当時)は、「DPIは、障害種別を超えた当事者を主体としてその声と行動により、障害者を取巻く諸問題を福祉ではなく人権問題としてとらえ改善に向けた取組みを進める。」また「障害者の課題を改善することは、全ての人々の基本的な課題の改善につながるものであり、DPIは、全ての人々が尊重される社会の実現を目標としている。」と語りました。
そして、懇親会の席で彼は「北海道は、私の母国(カナダ)と似ており、よい地域だ。いつかDPI世界大会を札幌で開かないか?」と語りました。この発言を受けて、道民集会実行委は札幌大会の誘致と開催を、この日に決意しました。
札幌大会では、最終日に「札幌宣言」として国連においては「障害者権利条約(以下、権利条約)」、各国においては障害者差別禁止法の制定を21世紀におけるDPIの運動目標として確認しました。
そして、札幌大会開催の翌2003年からはじまった国連における条約制定に向けた議論には、政府のみではなく「Nothing About Us Without Us (私たちのことを、私たち抜きに決めないで)」のスローガンのもと、世界の障害当事者が各国の政府代表団の構成員やNGOとして、この議論に参画しました。この流れは、国内においても「障がい者制度改革推進会議」の設置により、継承され、今日の障害者政策委員会にも繋がっています。
なお、権利条約は、2006年、障害者差別解消法は、2013年に成立、日本政府は、2014年に条約を批准しています。
本フォーラムは、権利法制の確立に向けた当事者運動の歴史的経過を共有するとともに、権利条約の完全履行をめざした新たなステップアップと国連の障害者権利委員会からの勧告と私たちの取り組み課題を確認することを目的として開催します。
写真左:世界会議の基調報告者:ジュディ・ヒューマン氏
写真右: 故三澤了(元DPI日本会議議長)とジュディー・ヒューマン氏が笑顔で記念撮影
日時:2022年10月1日(土)13:00~16:30(12:30入室可能)
開催方法:Zoom Webinar
情報保障:手話及び文字通訳 テキスト及びルビ資料
参加費:無料
▽参加申し込みは、以下からお願いします。
上記オンラインフォームがご利用いただけない方は、下記をDPI事務局の笠柳までメールでお送りください。
①お名前、
②ウェビナーの開催URLをお送りするメールアドレス、
③電話番号、
④団体名(あれば)、
⑤必要な個別支援(手話、PC文字通訳、テキストデータ、ルビ付きテキストデータ)
メールお送り先:kasayanagi☆dpi-japan.org(☆を@に変えてお送りください)
内容
13:00 開会
- 進行役 認定NPO法人DPI日本会議 副議長(国際部長) 中西 由起子
- 主催者挨拶 DPI北海道ブロック会議 議長 我妻 武、認定NPO法人DPI日本会議 議長 平野みどり
- メッセージ ジュディー・ヒューマン 氏(前・世界障害研究所副所長、元米国教育省大臣補佐 特殊教育・リハビリテーション局)
報告1 DPI札幌大会の開催に向けた地元の取組み~権利としての福祉の確立~
認定NPO法人DPI日本会議 副議長 西村 正樹(元 2002年DPI世界会議札幌大会組織委員会事務局長)
報告2 DPI札幌大会〜障害者運動の結集とインパクト
認定NPO法人DPI日本会議 副議長 尾上 浩二
報告3 障害者権利条約をてことした障害者団体の連携と国内法制度の改革
熊本学園大学教授・弁護士 東 俊裕(元 内閣府障がい者制度改革推進室長)
15:00 休憩
15:10
座談会 障害者権利委員会からの勧告と私たちの取り組み課題
登壇者
- 熊本学園大学 教授・弁護士 東 俊裕
- 認定NPO法人DPI日本会議 副議長 尾上 浩二
- 認定NPO法人DPI日本会議 副議長 西村 正樹
- 進行役 認定NPO法人DPI日本会議 副議長(国際部長)中西 由起子
16:30 閉会
問い合わせ先
DPI(障害者インターナショナル)北海道ブロック会議
〒063-0814 札幌市西区琴似4条5丁目2-20-901
電話:011-633-5055 ファックス:011-676-5231 メール:info.hokkaido☆dpi-japan.org(☆→@)
◇主催:DPI(障害者インターナショナル)北海道ブロック会議
◇共催:認定NPO法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議
◇後援:北海道、札幌市、社会福祉法人北海道社会福祉協議会、社会福祉法人札幌市社会福祉協議会、一般社団法人北海道身体障害者福祉協会、一般社団法人札幌市身体障害者福祉協会、一般社団法人北海道手をつなぐ育成会、一般社団法人札幌市手をつなぐ育成会、公益社団法人北海道ろうあ連盟、公益社団法人札幌市聴覚障害者協会、公益財団法人北海道肢体不自由児者福祉連合協会、NPO法人札幌市肢体不自由児者父母の会、一般財団法人北海道難病連、北海道重症心身障害児(者)を守る会、札幌市重症心身障害児(者)を守る会、障害者の生活と権利を守る北海道連絡協議会、北海道精神障害者回復者クラブ連合会、ピープルファースト北海道、インクルネットほっかいどう~依頼中を含む~
DPI世界会議札幌大会の記録動画をYoutubeへアップしました
動画内容(動画右上の再生リストから下記ご覧いただけます)
1.開会式、追悼式、基調講演
2.シンポジウム
3.歓迎レセプション
4.世界会議議事
5.閉会式
6.さよならパーティー
7.ダイジェスト
また札幌大会の誘致を進め運営を中心的に進めた西村正樹副議長に、世界大会開催の経緯や当時の事を書いてもらいました。こちらも是非ご覧ください。
▽第6回DPI世界会議札幌大会~障害児・者の権利の確立に向けたステージ1としての取り組み~
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