『障害があり女性であること』本の紹介+12月10日(日)イベントのご案内
『障害があり女性であること――生活史からみる生きづらさ』
■販売価格:2,500円+税
土屋 葉 編著、伊藤葉子、臼井久実子、河口尚子、小森淳子、後藤悠里、瀬山紀子、時岡新、渡辺克典 著
■出版社名:現代書館
■発行年月日:2023年10月12日
■判型:A四六判、328ページ ISBN: ISBN978-4-7684-3598-4
12月10日(日)に本書の刊行記念イベントが「本と喫茶サッフォー」(茨城県つくば市にある小さなブックカフェ)主催で行われる予定です。以下、イベントサイトからの情報を貼り付け、ご案内します。
「障害があり女性である人たち」を生きづらくさせている社会構造や差別について深く考察した1冊『障害があり女性であること:生活史からみる生きづらさ』(現代書館)の刊行を記念し、共著者によるトークイベントを開催します。
障害女性48名への聞き取り調査をまとめた本書では、教育・職場・医療現場などで受けた深刻なハラスメントや、性暴力被害、恋愛・結婚・出産・育児にまつわる困難経験だけでなく、インタビュー中に「しょうがないこと」として曖昧に語られた「生きづらさ」にも光を当てています。
本イベントでは、著者7名がそれぞれの担当章をふりかえりつつ、あらためて「障害があり女性であること」の生きづらさとは何かについて語りあいたいと思います」「著者全員が揃うイベントはこれだけ!各担当章をふりかえってもらうので、「まだ読めてないけど……」という人にもおすすめです」。
『障害があり女性であること』(現代書館)刊行記念イベント
■日時:2023年12月10日(日)13:00~
■会場:来店 〒305-0005 茨城県つくば市天久保1丁目15番地11 アイアイビル104号室
+オンライン(Zoomのウェビナー)
■参加費:書籍付きチケット各種あり。本を持っている方は来店参加 800円(介助者は無料)、オンライン視聴1,000円など
【アーカイブ配信につきまして】
- お申し込みいただいたみなさん全員に、イベント終了後、アーカイブ視聴が可能なURLをお送りいたします。
- 視聴期間は1カ月を予定しております。
【情報保障】
- 聴覚障害その他の理由で事前に資料が必要な方には、メールでご連絡いただければ前日までにPDFデータをお送りできます。
- 配信時はZoomの自動字幕機能により日本語字幕を表示できます。
*その他の情報保障については、下記イベントサイトページから、主催者まで info☆bookcafe-sappho.com(☆→@) までお問い合わせください
なお、2023年1月24日(火)に、東京優生保護法訴訟(原告:西スミ子さん)の第2回期日報告集会において、瀬山紀子さんによるミニ学習会「「子宮摘出手術」問題の歴史をふり返る~障害女性たちの活動史から~」が行われ、強く印象に残っています。
できれば十分な時間をとってまた聞きたい、と思っていたこところ、新たに出版された本書の第10章でその内容と再会できました。また優生保護法問題の歴史に関しては、第9章でも性と生殖に関する健康と権利(SRHR)を切り口に河口さんによる論点整理が書かれています。他の章も、女性であり障害があることについての、ざまざまな困難について改めて考える機会として、手元に置いてじっくり読みたい本です。ぜひ、DPI 女性障害者ネットワーク発行(2023年)『「障害のある女性の困難」複合差別実態調査とその後10年の活動から』と併せて、お読みください。
浜島(事務局員)