【報告】2月28日(金)バリアフリー映画上映会「僕とオトウト」開催
(写真:真ん中でマイクを持っているのが高木ゆうと監督。映画上映後のトークセッション中、ちびっこ赤鬼が参入しました)
障害の種別や有無、年齢、性別等を問わず、誰もが文化芸術活動を享受できる社会づくりに向けた活動の一環として、寝転んだり声を出したりしても参加できる「バリアフリー映画上映会」を今年度も、2月28日(金)に開催しました。主催はNPO法人 DPI日本会議、共催はNPO法人 アクセプションズです。会場は、衆議院第二議員会館 第一会議室で、会場いっぱいの約60名が参加しました。また会場に来られた国会議員の皆様(大河原まさこ、山本博司(ひろし)、大椿ゆうこ各議員)から挨拶をいただきました。
今回上映した映画は高木佑透(ゆうと)監督のドキュメンタリー作品「僕とオトウト」(2020年、48分)。まずは皆でスクリーンを視聴しました。高木監督の弟で、重度の知的障害のある高木壮真(そうま)さんの家での暮らし、学校や地域での様子をめぐって、お兄さん(高木監督)、お母さん、お父さんなど周りの人たちとのやりとりが映し出されます。
プログラム第二部のトークセッション(手話通訳・PC要約筆記付き)では、髙木佑透(監督)・藤木和子(弁護士、手話通訳者、全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会副会長)・古市理代(アクセプションズ理事長)・笠柳大輔(DPI日本会議事務局長補佐)・コーディネーター崔栄繁(DPI日本会議議長補佐)が登壇し、監督を含め、障害のある人の兄弟姉妹や親などの立場にある登壇者から感想や意見、質問などのやりとりが話されました。また会場からの質疑応答も行われ、親の立場の方からの問いかけが多くありました。
高木監督の話の中で、印象に残っているのは「ハンバーグ」を表す家族言語で、言語取得が苦手な家族メンバーもいるとのことで、映画の中で身体を使ったコミュニケーションを心がけているシーンを思い出しながら伺いました。また同じきょうだいの立場の監督がつくった他のドキュメンタリー映画「ちづる」についての紹介もあり、ぜひ観てみたいと思いました。ドキュメンタリーでは描き切れない、映画作成をめぐる家族それぞれの思いはトークを聞かなければわからないことでした。監督は映画上映とトークを一緒に行うことを心がけているそうです。ぜひ次の上映機会には皆様も一緒に監督の話を聴いてもらえたらと思います。
会場には映画ポスターのほか、3月21日の世界ダウン症デーの案内ポスターも貼られていました。
写真)案内チラシを持って立つ、スタッフの古市裕起(ふるいち ゆうき)さん
写真)準備と挨拶の両方で活躍した、スタッフの舘野匠吾(たてのしょうご)さん
▽(外部リンク)Sibkoto シブコト 障害者のきょうだい(兄弟姉妹)のためのサイト
報告:浜島(DPI日本会議事務局)