3月15日(金)「障害のある人もない人もともに働くためのフォーラム2019」を開催しました
3月15日(金)DPI日本会議主催の雇用労働フォーラムを開催しました。
フォーラム開催前の午前中には、「地方自治体における障害者雇用に関する要請行動」を雇用・労働、所得保障部会の3名で総務省に対して行いました。
この間の障害者雇用の水増し問題もあり全体的には真剣な取り組みをしようとする姿勢が見られました。
午後からは第二衆議院議員会館にて「障害のある人もない人もともに働くためのフォーラム2019」を開催しました。全国から約90名の方々にご参加いただきました。
■プログラム
◎報告 政府の障害者雇用への取り組み
報告者 松下 和生氏(厚生労働省 職業安定局 雇用開発部 障害者雇用対策課長)
◎シンポジウム 障害者雇用水増し問題を障害者雇用推進への契機にするために
○シンポジスト
千葉 絵里菜氏 (NHK2020東京オリンピック・パラリンピック実施本部リポーター)
迫田 朋子氏 (元NHK解説委員、元福祉番組エグゼクティブ・ディレクター)
松尾 敬徳氏 (NPO法人日本アビリティーズ協会理事/アビリティーズケアネット株式会社取締役第一総合事業部長)
有村 秀一氏 (トヨタループス株式会社代表取締役社長)
松井 亮輔氏 (法政大学名誉教授)
○コーディネーター
西村 正樹 (認定NPO法人DPI日本会議副議長)
中央省庁の水増し問題があったこともあり、【自民党】穴見陽一衆議院議員、【公明党】山本博参議院議員、【立憲民主党】初鹿明博衆議院議員、道下大樹衆議院議員、伊藤俊輔衆議院議員、早稲田ゆき衆議院議員、【国民民主党】小宮山泰子衆議院議員、【社民党】福島みずほ参議院議員にご参加頂き、ご挨拶を頂戴しました。
本フォーラムは議長の平野みどりが主催者を代表して挨拶をした後、NPO法人アビリティーズ協会会長の伊藤弘泰さん、日本労働組合総連合会総合労働局長の村上陽子さんから来賓のご挨拶を頂き、厚労省から「政府の障害者雇用の取り組み」の報告を受け、シンポジウムに移りました。
シンポジストとして松井亮輔法政大学名誉教授、松尾敬徳アビリティーズケアネット(株)取締役第一総合事業部長(障害当事者)、千葉絵里奈NHK2020東京オリンピック・パラリンピック実施本部リポーター(脳性まひの障害当事者)、追田朋子元NHK解説委員、有村秀一トヨタループス(株)代表取締役から、それぞれの立場での取り組みや今回の障害者雇用水増し問題に関するご意見を頂きました。
松井さんからは障害者雇用施策の現状と課題、公的機関及び民間企業における障害者雇用状況等についての問題提起を頂きました。松尾さんからはアビリティーズの雇用率は6.9%で全てが一般就労であり、合理配慮・実質的平等の提供の状況などが報告されました。
千葉さんからは、ご自身の仕事内容や通勤の状況等についてお話し頂きました。追田さんからは障害者当事者が職場にいることで理解が深まってきていると、その存在の大切さや意義がお話しされました。
有村さんからは、雇用率だけを問題にするのではなく、労働の質の大切さ。働き続けることができる職場環境の整備の重要性が指摘され、障害者でもできる業務から障害者だからできる業務への視点の転換の必要性が強調されました。併せて政府の雇用水増し問題で新たに採用される障害者に1年間の研修をさせることについて、環境変化に弱い人たちは働き続けることができるのかとの問題指摘がなされました。
DPI日本会議としては、今回の障害者雇用水増し問題を受けて、単に何人の障害者が雇用されたかというだけではなく、継続雇用が確保される職場環境や労働条件について注視し、障害者雇用を公務部門が民間にモデルとなるべきであるという立場から今後も関係団体とも連携して取り組みを進めてまいります。
DPI雇用労働部会 報告:戸田 二郎(DPI常任委員)、西村 正樹(DPI副議長)
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