【傍聴ご支援のお願い】措置入院訴訟 第9回口頭弁論 9月6日(月)14:00~
2021年7月14日、東京地裁で第8回口頭弁論が開かれました。支援の傍聴など、いつも温かい応援をありがとうございます。 以下、第8回口頭弁論のご報告と次回傍聴のご案内です。
第8回口頭弁論の報告
緊急措置入院が決定した頃の状況について、原告Aさんは今回も当時の写真や録音データを証拠として提出、カルテの記載は事実ではなく印象操作に過ぎないと述べました。
また、当時は実際に不穏な状況に置かれていて警察へ何度も相談しましたが、警察はAさんの話を聞き入れず、困り果てて自力で自分や家族を守ろうとした経緯がありました。
これをいかにも狂気に陥り、迷惑な行動をするという理由で措置入院させるのは人権侵害も甚だしく、病院側・行政側がその適法性、正当化する理由を十分に立証しなければならないと主張しました。
また、証人尋問について、緊急措置入院を判断した医師を被告にお連れいただきたいと希望しましたが、被告は何年も前のことで記憶が減退している可能性が高く、カルテが最も証拠になると述べました。次回は誰を証人尋問するか等、今後の進め方も検討されます。
第9回口頭弁論
■日時 2021年9月6日(月)14:00 東京地方裁判所708号法廷
■原告代理人 佐々木信夫 弁護士
■場所:東京地方裁判所(〒100-8920 東京都千代田区霞が関1丁目1−4)
東京地方裁判所では「入口で手指の消毒」、「エレベータ乗車人数の制限」、「傍聴席は間隔をあける」などのコロナウイルス感染防止策が行われています。以下、裁判所のお知らせです。
▽東京地方裁判所(外部リンク)ご利用されるみなさまへ(新型コロナウイルス感染症対策関連)
~ Aさんからのメッセージ~(再掲)
ずさんで不法な措置入院を受け入れることは、私の人格が社会的に不当に抹殺され、人生をも不当に破壊されてしまうことを、受け入れてしまうことになります。
そのようなことは、断じてできません。
本件措置により多大なダメージを受け、くじけそうになることや、それこそ発狂させられそうになることが、これでもかというほどありました。
しかし、私は必ず、不法で不当な本件をまっとうに解決し、本当の私自身という一人間として復権します。皆様、ご支援のほど、どうかよろしくお願いいたします。
現在の訴訟の概要(再掲)
2014年4月、都内で緊急措置入院となったAさんは、この決定・入院は、病院と医師の故意・過失による不法行為が行われたとして、措置入院の権限をもつ東京都を相手に2019年7月に提訴、11月13日、東京地方裁判所で第1回口頭弁論が開かれました。
以前、Aさんは措置入院を決定した病院へカルテ開示を請求して一部非開示になり2016年に提訴、翌年5月の勝利判決でカルテを確認しました。これが起点となり、この度の提訴にいたりました。(カルテ開示の訴訟でも多大なご支援、ご協力をいただきありがとうございました。)
現在の訴訟では、
- 病院による誤診であること
- 本来なら決定する時に渡されるはずの措置入院決定の通知を後から渡されたこと
- 承諾もなく抗精神病薬を注射したこと
- 意識のない状態で身体を拘束したこと
- 診察で医師へ訴えた被害関係は実在するにも関わらずろくに話もきかず緊急措置入院を決定したこと
など、ずさんで不当な行為によって被った損害の賠償を求めています。
今後とも傍聴などご支援をどうぞよろしくお願いいたします。