1月19日(土)差別事例をもとに考えるワークショップin静岡 報告
「障害者差別解消法」が出来てこの4月で3年目をむかえます。また、静岡では「静岡県障害を理由とする差別解消の推進する条例」が4月で2年が経過します。
法律、条例は制定されましたが、障害を持つ人の暮らしはいかがでしょうか?
大切な事は障害を持つ人も持たない人も共に生きていく普段の社会づくりだと思います。
それには、差別とは何かという事を共通の理解としていく事が必要です。
今回、「静岡県差別解消条例の施行状況」について静岡県障害者政策課の方にご報告いただき、「差別解消法と東京都差別解消条例」「グループワークでの事例検討」をDPI日本会議の崔さんをはじめDPI日本会議の方々をお呼びして開催しましたので報告をさせていただきます。
○静岡県差別解消条例の施行状況
報告:小川 貴生氏(静岡県障害者政策課)
・静岡県差別解消条例についての解説
・静岡県の特徴
・相談状況について
等について資料をもとにご説明いただきました。
○差別解消法と東京都差別解消法
報告:崔 栄繁氏(DPI日本会議議長補佐)
・障害者基本法についての解説
・差別解消法の法律的位置付け
・東京都差別解消条例についての近況報告
等についてご報告をいただきました。
大変わかりやすく、障害者基本法改正の大切さや今後の課題等も含めてしっかり学ぶことが出来ました。
○グループワークで事例検討
崔さんより事例検討を行うにあたって必要な、直接差別・間接差別・関連差別・合理的配慮についての解説・事例の考え方についての説明があり、8グループに分かれて事例検討を行いました。
1事例についてそれぞれ何の差別にあたるか意見を出し合いました。また、各グループに1人、DPI等の方々や静岡のスタッフがファシリテーターとして進行しました。
静岡県で実際にあった事例が多くあり、自分たちの問題として積極的な検討が出来たと思います。それぞれのグループでは良い雰囲気で話が盛り上がったように思えます。
事例検討の後は、全員で、各グループで話し合った事例についての発表を行い、崔さんがDPIの見解を解説しました。
○まとめ
会場は徐々に盛り上がり、最後には参加者が一丸になって終えることが出来たワークショップになりました。
また、静岡県差別解消条例が来年度に3年目の見直しの年になります。
まだまだ課題の多い条例なので、静岡県の各地でワークショップなどを行い、様々な団体と協力しながら、条例の見直しに積極的に関わっていきます。
◇主催:静岡県CIL連絡協議会
◇共催:静岡県差別禁止条例づくりの会
◇協賛:特定非営利活動法人DPI日本会議
静岡県CIL連絡協議会 代表 笠原 賢二