伊藤孝江文部科学大臣政務官に要望書を手交してきました
6月22日(木)、伊藤孝江文部科学大臣政務官を表敬訪問し、インクルーシブ教育等に関するDPI日本会議の要望書をお渡しして、懇談をさせていただきました。三浦信祐(のぶひろ)公明党参議院議員で障害者福祉委員会委員長にご尽力いただきました。
DPIより、尾上浩二副議長、西尾元秀常任委員(教育部会長)、岡部夏実事務局長補佐、そして崔の4名のほかに、一昨年度にも文科大臣政務官を一緒に訪問し、昨年度のインクルーシブ教育フォーラムでもご一緒した吉竹美乃里(みのり)さんと保護者の吉竹琴美さんの6名です。
美乃里さんは都内の通常学級で学んでいる現役中学3年生で障害があります。三浦議員のほかに同党障害者福祉委員会事務局長をされている宮崎勝参議院議員にも同行していただきました。大臣政務官室には伊藤政務官のほか、石田特別支援教育課長など3名の課長もいらっしゃっていました。当初15分の予定でしたが、25分~30分ほど要望や意見交換をすることができました。
DPIの要望書の内容は大きく3点です。
- 障害者差別解消法の改正法の施行に伴う文部科学省の対応要領・対応指針について
- 学校 バリアフリーのさらなる推進について
- インクルーシブ教育の推進について
①国連障害者権利委員会の勧告の実施について
②通常の学級に在籍する学校教育法施行令22条の3に該当する児童生徒について
③昨年4月に出された「文科省通知」について
④インクルーシブ教育推進に関して継続的な意見交換の場をもつこと
詳細は以下のURLからご覧ください。
1の差別解消法対応要領・指針について、崔の方より、合理的配慮の過重な負担の抗弁について、慎重に判断すべき、という点と、差別の事例に障害を理由に通常学級への入学等を拒否する、ということをぜひ入れていただきたい、という点をお願いしました。
政務官は「明らかに拒否しなくても支援学級などに誘導している現状はありますね」と逆に大変力強いお言葉をいただきました。
2については尾上より2025年の緊急かつ集中的な整備目標に向かって更なる推進についてのお願いをさせていただき、これも進めていくと約束してくださいました。3のインクルーシブ教育の推進については、文科省の方針との違いもあり、今後も継続した意見交換を行っていくことを約束していただきました。
また、吉竹さんからは、親の付き添いなしに宿泊付きで行ってきたスキー教室の写真などをお見せしました。友達とのいい関係がすぐにわかる写真ばかりで、伊藤政務官や三浦議員、宮崎議員もとても感動されていました。スキー教室の班分けでも美乃里さんの班が最初に決まったことや、9月の修学旅行にも看護師を配置して親の付き添いなしで行くことになっている話もしていただきました。そして、こちらから、インクルーシブ教育のいい事例としてぜひ視察をとお願いしました。視察が実現したら、また報告します。
国連の勧告の実施については、まだまだ方針や考え方の違いもありますが、できることは積極的に取り組んでいただけるよう、DPIからは今後も様々な働きかけをしていく予定です。
最後に、あらためて(いつものことですが)、大変お忙しい中お時間を割いてくださった伊藤政務官、そして表敬と要望書手交ご尽力いただきました三浦議員や宮崎議員、三浦のぶひろ事務所に感謝を申し上げます。
崔 栄繁(議長補佐)