JICAアフリカ障害者リーダー研修2018レポート【タイ前編】
2018年08月27日 国際協力/海外活動
国際協力機構(JICA)がDPI日本会議に委託して行っている事業「アフリカ地域 障害者のエンパワメントを通じた自立生活促進」研修(通称、アフリカ障害者リーダー研修)は、7月2日~7月26日に日本(2週間)およびタイ(1週間)でのプログラムを無事終了し、7名の参加リーダー(以下、研修員)はそれぞれの国に帰国しました。
タイ、バンコクにあるDPIアジア・太平洋ブロック(DPI-AP)の協力の元、行われた最後の一週間のプログラムの概要を前・中・後編の3回に分けてお伝えします。
●タイプログラムの日程
7/20金:東京→タイ移動
7/21土:4台のバンで移動 ノンタブリCIL訪問、自宅訪問(ホームビジット)
7/22日:街中アクセス(バリアフリー)チェック
7/23月:タイの障害者施策概要、交通アクセスの発展と現状、タイにおける自立生活センターの歴史
7/24火:ESCAP訪問、病院訪問、自宅訪問(ホームビジット)
7/25月:サラヤCILの説明、閉会式、バンコクから各国へ移動
7月20日、それぞれの国に持ち帰るプログラム・デザインの発表会と日本での閉講式を前日にTIC(JICA東京)で終えたばかり研修員が東京の成田空港からタイ、バンコクに飛行機で移動、当プロジェクト担当責任者の降幡博亮(ヒューマンケア協会)及び随行で浜島恭子(DPI日本会議)が同行しました。
現地ではDPI-APのサワラック・トーンカイ(Ms.Saowalak Thongkuay)事務局長とスタッフ、ボランティアの皆さんが車いすリフト付バンの手配を含め、プログラムの全てを世話してくれました。
初日はバンコクの空港に夕方到着したものの、市内のホテルに一行のバンが到着したのは夜8時。早速バンコクの渋滞のすごさを味わいました。
翌7月21日は午前中はバンコク郊外のノンタブリーCILを訪問し、一室にぎゅうぎゅう詰めになって同時通訳付のイヤホンを通じて当CILの活動について伺いました。
午後はBangkrang障害グループを訪問。寺院と学校があるコミュニティ(タイでは伝統的に地域の同じ場所にあるそうです)の一角にありました。その地域での障害当事者のピアサポート、障害女性のグループの活動などについて話をききました。
その後、地域で暮らす身体障害当事者の自宅訪問で、母親と暮らしている男性の話を通訳機材を通して聞きました。IL(自立生活)の概念は自分の生活を変えた、今はおおいに地域参加し障害者グループの代表を務めている、と話してくれました。
【タイ中編】へつづく。