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東京駅 東海道新幹線のホームと車両の段差・隙間縮小対策箇所等の検証に参加してきました!

2025年01月22日 バリアフリー

2025年1月21日、東京駅のJR東海新幹線ホームにて段差・隙間解消対策箇所等の検証が行われ、DPI日本会議バリアフリー部会メンバーの他、複数の車いすユーザーが参加しました。

東海道新幹線の東京駅と新大阪駅のホームでは、11号車の車椅子スペースへの乗降口が段差と隙間を無くすように整備されています。今回の検証は、このホームと車両の段差・隙間解消対策箇所等の利用しやすさを評価するとともに、今後のサービス内容等に関する意見交換を行うというものです。

対象駅は東京駅(16・17番線、18・19番線11号車乗降口。14・15番線はホームが曲がっているため段差と隙間は解消されておりません)で、車いすユーザー2~3名ずつのグループに分かれて行いました。なお、22日には新大阪駅(26番線11号車乗降口)で同じように検証を行うということです。

図:ホームと車両の段差・隙間縮小対策の内容
図:ホームと車両の段差・隙間縮小対策の内容

私が検証を行った場所は東京駅の18・19番線11号車乗降口ですが、19番線は段差も隙間も少なく、6輪の海外製電動車いすではスロープ無しで単独乗降することができました。段差を超えた際に感じる振動も小さかったので楽に感じました。

また、前輪が小さめの簡易電動車いすでもスロープ無しで単独乗降できていました。18番線は19番線に比べるとやや隙間が大きく見えて乗り込む際に少し怖いと感じましたが、スロープ無しで単独乗降できました。簡易電動車いすでは乗り込む際に前輪が引っかかってしまい、段差を超えた時に車体が大きく傾いていました。

 

東京駅19番線11号車乗降口の様子。緩やかな傾斜とくし状ゴムによって段差・隙間解消が行われている。
写真説明:東京駅19番線11号車乗降口の様子。緩やかな傾斜とくし状ゴムによって段差・隙間解消が行われている

 

19番線11号車乗降口の様子。
写真説明:19番線11号車乗降口の様子

 

18番線11号車乗降口から4輪電動車いすで降りる様子。
写真説明:18番線11号車乗降口から4輪電動車いすで降りる様子

 

18番線11号車乗降口から簡易電動車いすで降りる様子。簡易電動車いすでは若干の補助が必要な状況だった。
写真説明:18番線11号車乗降口から簡易電動車いすで降りる様子。簡易電動車いすでは若干の補助が必要な状況だった

 

16・17番線11号車乗降口から簡易電動車いすで降りる様子。
写真説明:16・17番線11号車乗降口から簡易電動車いすで降りる様子

 

16・17番線11号車乗降口の段差・隙間の様子。
写真説明:16・17番線11号車乗降口の段差・隙間の様子

 

段差・隙間解消が行われていない12号車乗降口は段差・隙間共に大きくスロープ無しには乗降できない。また、車両のドア幅も狭く車いすでは入れない。
写真説明:段差・隙間解消が行われていない12号車乗降口は段差・隙間共に大きくスロープ無しには乗降できない。また、車両のドア幅も狭く車いすでは入れない

 

検証後はそれぞれの参加者から感想と要望が伝えられ、主に下記のような意見が出ていました。

今回の東京駅での検証には、JR東海、エコモ財団、私たちDPIメンバーの他にも国交省からも大勢の方が参加され、当事者の話をよく聞いて写真やメモを取っている姿が印象的でした。

鉄道事業者の皆様には、日頃から私たち当事者の声を積極的に取り入れて整備を進めていただき、どんどん良くなっていくのを私自身も日々実感しており、とても有難く感じています。今回、JR東海様が車椅子ユーザーの声を聴くこのような素晴らしい機会を設けてくださり、心から感謝申し上げます。

今後も一緒に協力しながら取り組んでいきたいと思います。

報告:工藤登志子(バリアフリー部会長補佐、STEPえどがわ)


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