「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2024年9月号)
2024年09月02日 イベント地域生活バリアフリー権利擁護インクルーシブ教育
現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!2024年9月号」をお届けします。
今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これを読めば一目瞭然!
凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て
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地域生活
◎大注目!
9月19日(木)に第2回「障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る調査研究会」が開催されます
<ワンポイント解説>
厚生労働省によると、今年度は調査の年ということで、この研究会の他に3つの研究会(令和6年度 障害者総合福祉推進事業)が行われ、 それらの研究会のデータを基に来年度から「障害者の地域支援も踏まえた障害者支援施設の在り方検討会(以下:在り方研究会)」が設置される予定です。
いよいよ日本も脱施設に舵を切れることになるか?といった、重要な局面に突入しつつあります。
ただ、障害者支援施設という表現では療養介護が今年度の調査対象から外れてしまうため、9月19日(木)の第2回在り方研究会までに、療養介護も調査対象に入れられるかが注目です。
7月に開催された第1回在り方研究会では、以下のような今年度のスケジュールが示されました。
- 第1回(7月):アンケート調査設計(事前意見収集を踏まえた調査内容等の整理)
- 第2回(9月):アンケート調査内容・項目の確認、ヒアリング調査内容・項目の検討
- 第3回(12月):各調査結果の報告、成果物(報告書・事例集)作成方針の検討
- 第4回(2月):成果物(報告書・事例集)の確認
一般傍聴はできませんが、重要な研究会です。9月19日(木)の研究会では、調査の実施に向けてアンケート調査やヒアリング調査の内容、項目の確認が行われる予定です。
なお、他の3つの研究会とは、次の3つです。
- 障害保健福祉政策についての国際的動向に対応した諸外国の政策等の調査・分析
- 障害者支援施設における地域移行等の意向確認マニュアルの作成に関する調査研究
- 共同生活援助における支援内容の明確化及び支援の質の評価等に係る研究
バリアフリー
◎大注目!
日程未定!第12回移動等円滑化評価会議
2018年のバリアフリー法改正で設けられた当事者が評価するこの会議も今回で12回目となりました。全国10ブロックには地域分科会も設けられ、6月から8月にかけて会が開かれております。最新の取り組みや地域分科会の報告等が行われると思います。
◎大注目!
日程未定!第2回サイトラインの確保等に係る検討WG
<ワンポイント解説>
6月に始まったこの検討会は客席の義務基準(サイトラインの確保、同伴者は隣席、垂直水平分散等)について議論しています。今回はおそらく、障害者団体等のヒアリングが実施されるものと思われます。
▽サイトラインの確保等に係る検討WG(外部リンク:国土交通省)
◎大募集中!
第17期バリアフリー障害当事者リーダー養成研修in東京
【2次募集中!】
10/14(月・祝)~16(水)第17期バリアフリー障害当事者リーダー養成研修in東京(応募締切:9/6(金))
各地でバリアフリー運動に取り組む当事者の育成を目指して実施している研修会です。本年度は東京都にて対面で行います。東京2020大会で実現した新しい取り組み、国立競技場UD/WS等について講義があります。
また、最新の整備についてグループに分かれてのフィールドワークも行います。定員までまだ余裕がありますので、ぜひ、みなさんお申し込みください。
▽お申し込みはこちらから!(DPIホームページ)
【2次募集開始!】10/14(月・祝)~16(水)第17期バリアフリー障害当事者リーダー養成研修in東京(応募締切:9/6(金))
○注目!
日程未定!国際園芸博覧会アクセシビリティバリアフリー検討会
<ワンポイント解説>
2027年に横浜市で国際園芸博覧会が開かれます。この博覧会を訪れる全ての人々が安全・快適に過ごすことができるよう配慮した計 画・整備を行う必要があるとして、「2027年国際園芸 博覧会 アクセシビリティ・ガイドライン(仮称)」の策定を行うことになりました。
DPIのメンバーも検討会の構成員として加わっています。
2021年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪・関西万博、2026年の愛知・名古屋アジア大会とそれぞれアクセシビリティガイドラインが策定され、順調にバージョンアップしています。
ぜひ、国際園芸博覧会もさらに進化したアクセシビリティガイドラインが策定されるように働きかけたいと思います。
△その他の動き
バリアフリー部会では、今月は東京メトロと意見交換会を予定しております。また、2026年の愛知・名古屋アジア大会のメイン会場となる愛知アリーナも関係者への視察が予定されており、見てきたいと思います。
権利擁護
◎大注目!
日程未定!第2回宿泊施設向け接遇研修ツール作成等のための検討会
<ワンポイント解説>
昨年、旅館業法が改正されましたが、事業者の職員向けの研修ツールの作成が進んでいます。5月に第1回が開かれ、9月に第2回が開かれるようです。
昨年の検討会では「障害者が合理的配慮の提供を求めることは宿泊拒否理由には当たらない」と明記されましたが、実際の現場で差別的な対応がなくなるように、この研修ツールは非常に重要です。今年度に数回開かれますので、ご注目ください。
▽宿泊施設向け接遇研修ツール作成等のための検討会(外部リンク:厚生労働省)
◎大注目!
内閣府障害者政策委員会の秋以降の開催日程
内閣府障害者政策委員会の秋以降の開催日程が決まりましたので、お知らせします。
- 第80回 10月8日(火)午後
- 第81回 10月29日(火)午後
- 第82回 12月11日(水)午後
教育
◎大注目!
第15回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会in旭川 ~なーんも地元の高校に行けばいいっしょ(旭川市・DPI後援イベント)
※参加申込は8月31日(土)が締切でしたが、まだ可能性ありとのことですので「すぐに現地実行委へご確認」を!!
(現地実行委 平田江津子さん 携帯電話:090-2872-3708)
■日時:
10月5日(土)全体会・分科会・懇親会
10月6日(日)分科会
高校進学を実現する会・全国交流集会は二年に一度開催されています。今回は旭川で開催!
オンライン配信はなく、参加形態は現地参加のみです。この間の北海道、全国の高校取り組みの集約点になる集会ですので、ご興味のある方は、ぜひ現地参加を!
一日目:全体会「北海道のとりくみから高校問題を再考する」コーディネーター 一木玲子さん
一日目・二日目:分科会(高校へ行こう、高校での生活、進学・就職・地域で暮らす、今の学校)の4分科会
■資料代:二日間3,000円、一日2,000円。懇親会:5,000円
▽プログラム詳細・お申込み
10/5(土)6日(日)開催 第15回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会 in 旭川~なーんも地元の高校に行けばいいっしょ~(DPI後援イベント)
国際協力
○注目!
10月10日は世界メンタルヘルスデーです
<ワンポイント解説>
統合失調症への理解を求める取り組みとしてはじまったシルバーリボン運動が発展し、脳や心に起因する疾患(障害)に対する誤解や偏見を和らげ、それらを抱える当事者やその家族が前向きに生活することができる社会の実現を目指す、世界メンタルヘルスデーとなりました。
今年のテーマは、「職場でのメンタルヘルスを優先する時が来た」です。
日本でも厚生労働省が毎年イベントを企画していますが、強力な精神障害者の団体とのコラボもなく、有名人中心の啓発イベントになっているのは残念です。
○注目!
ゼロ・プロジェクト・アワード2025のショートリストが発表されました
<ワンポイント解説>
障壁のない世界のため、すべての障害者の日常生活と法的権利を改善する解決策を見つける、オーストリアのゼロ・プロジェクトは、2025年のテーマ「インクルーシブ雇用と情報通信技術のショートリスト(選抜候補者・団体名簿)を発表しました。
90カ国から522件の推薦があり、61カ国の160の革新的な解決策が最終的に残りました。
国際障害者デーの2024年12月3日に受賞者が発表されますが、最近では障害者団体より企業や一般の団体からの応募が増えています。日本からも選ばれていますが、2026年度にはぜひ、日本の障害者団体の受賞を見てみたいです。
▽#ZeroCall25 ショートリストに会おう!(外部リンク:ゼロ・プロジェクト)
△よかったらみて
レゴの新シリーズ「ダウンタウン路面電車と停留所」がでました
<ワンポイント解説>
LEGOが、インクルージョンを意識した新しいレゴを出しましたのでご紹介します。
ヨーロッパの街中にある路面電車の駅が再現され、出かけるために、時刻表で出発時間をチェックし、券売機で切符を買い、コーヒーショップで最新型の路面電車が来るまで待つという物語ができます。
乗客には盲導犬を連れた視覚障害者や簡易電動式車いすの障害者がいて、ホームには可動式スロープがあり、十分にインクルージョンが意識されています。
▽LEGOの「ダウンタウン路面電車と停留所」のページ(外部リンク:LEGO)
優生保護法と優生思想
今年7月3日(水)最高裁判決での歴史的勝利を受け、同月17日(水)の首相、8月2日(金)の法務大臣の謝罪面談が、ようやく行われました。現在、こども家庭庁と弁護団が、継続中の裁判の和解合意について協議中です。
今後、恒久的な基本合意締結や、一時金法に代わる新法策定に向けた動きが活発化しつつあります。
また、7月29日(月)に「障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた対策推進本部の第1回が開催され、新たな行動計画が策定を目指しています。
こうした動きに、優生連は「提言」を新たにまとめ、近々公開の予定ですので、今後も引き続きご注目ください!
優生連では活動資金のためのカンパを募集しています。今一度、ご協力をお願いします。
■ゆうちょ銀行からのお振り込み
- ゆうちょ銀行 記号 14260 番号 06676711 名義 松本多仁子(マツモトタニコ)
■ゆうちょ銀行以外の金融機関からのお振り込み
- ゆうちょ銀行 金融機関コード 9900
- 店名 四ニ八(ヨンニハチ) 店番 428
- 預金種目 普通預金
- 口座番号 0667671
- 名義 松本多仁子(マツモトタニコ)
以上
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