【協力のお願い】ガザ地区の障害者への支援を始めました！「ゆめ風基金」にご寄付ください

2024年04月22日国際協力／海外活動

紛争前のユニオンの皆さん

国際NGOのピースウィンズ・ジャパンの協力で、戦闘が続いているガザ地区の障害者団体とつながることが出来ましたので、支援を始めました。ぜひ、みなさんご支援をお願いします。

3月にアヤさんという車いすユーザーの女性からピースウィンズ・ジャパンに連絡がありました。

アヤさんはガザの北部に住んでいたのですが、空爆が激しく地上侵攻もあったために中部に移り、テントで生活しているそうです。

支援物資が届けられても取りに行けない、物価が7～8倍にも高騰し、多くの障害者が必要な物品を購入できず、困窮しているということでした。

まずは、急いで寄付金を送ることが必要と考え、ゆめ風基金に協力を要請し、4月に第1次の支援金（180万円）が送金されました。

このお金は特に困窮している障害者70人に渡されます。このたび、現地の障害者団体の方から、状況を教えていただき、メッセージもいただきましたので以下ご紹介します。

アヤさんからのメッセージ

△アヤさん

避難所のテントの前にいると、周囲のテントに多くの障害者が出入りしているのを目にします。

私が痛感したのは、紛争の被害を受けた障害者のニーズに応える支援機関がないということ、そして私もその障害者の一人であるということです。

そこで私は、ガザ現地の障害者を代表する組織であるガザ障害者ユニオンに彼らのデータを送り、支援の方法を検討するよう依頼しました。

私はこのユニオンに所属しており、組合の事情も知っていました。しかし残念なことに、ニーズに合った支援を行うのは困難な状況でした。そこで私はこの問題を日本の方々に提起し、支援を依頼する事に決めました。

ユニオン（現地の障害者団体）が把握しているガザ中部の障害者数：約1,600人
居住環境：約800人がテント、約210人が親戚・知人の家、約150人が学校（避難所）
障害の種類：下肢（移動障害）が約1,200人、聴覚が約180人、視覚が約240人

△紛争前のユニオンのみなさん

アイマンさん（ユニオンの北ガザ地区理事）からのメッセージ

△アイマンさん

当組合の事務・技術スタッフの大半は障害者です。支援の実施は容易ではありません。

ガザ地区には安全な場所はなく、野蛮で無差別なイスラエル軍の爆撃により、あらゆる事態にさらされています。

しかし、目標達成に向けてチームの努力が結集したとき、すべての課題や困難が崩れ去ることに気づきます。

ガザの障害者のために日本の障害者たちが寄付を集め始めたと知らされたときのことは忘れられません。

そこには、日本の愛する人たちの本物の感動的な姿勢が表されていました。

そのメッセージに、私は大いに動かされ、70人の障害者に次のような素敵なメッセージを伝えようという士気を高めました。

“あなたを支え、応援している仲間が日本にいます。”

この支援は、ガザの障害者に物質的なもの以上に精神的な利益をもたらすでしょう。

日本の皆さん、ありがとうございます。私たちは、あなた方の組織を知り、共に働けることを光栄に思います。

The majority of the Union’s administrative and technical staff are persons with disabilities.The implementation is not easy.

There is no safe place in the Gaza Strip, and I am exposed to any accident as a result of the barbaric and indiscriminate Israeli bombing.

However, when the team’s efforts join forces towards achieving the goal, you find that all the challenges and difficulties collapse.

I cannot forget when I was informed that the money collected through the donations of people with disabilities in Japan for those with disabilities in Gaza.

It was expressing an authentic and touching position of loved ones in Japan.

That message affected my feelings greatly and supported and strengthened my morale so that I could deliver the following beautiful message to 70 people with disabilities;

”There are friends of yours in Japan who stand by you and support you.”

This will provide the person with disabilities in Gaza with moral benefit more than material one.

Thank you and the beautiful people of Japan.

We are honored to know and work with your organization.

DPIは今後も、ゆめ風基金、全国自立生活センター協議会（JIL)と協力して、ガザの障害者支援に取り組みたいと思います。