ソウル国際障害者招待パークゴルフ大会へ行ってきました!
2023年09月22日 国際協力/海外活動
ソウル国際パークゴルフ大会組織委員会からご招待いただき、2023年9月10日(日)~14日(木)に韓国ソウルで開催された『2023年第1回ソウル国際障害者招待パークゴルフ大会』へ日本チームを編成して参加しました。
プレイヤーは、降幡博亮常任委員、工藤登志子さん(STEPえどがわ)、大城亮さん(イルカ)、鈴木俊太朗さん、田中麟さんの5名、介助者の皆さんとDPI日本会議事務局の岡部を合わせて総勢10名です。
1日目。ホテル到着後、パークゴルフの説明、練習会がありました。パークゴルフは北海道発祥のスポーツです。芝生の上に作られた80~120mのコースを周ります。
クラブ1つ、ボール1つ、ティー1つの3点が揃えばプレー出来るので、一般的なゴルフより気軽に始められて、年齢を重ねてもずっと続けられそうだと感じました。車いすの方は、足元(正面)にボールを置いて打つ方もいれば、車輪側(横)にボールを置いて打つ方もいて、各々が自分のスタイルでプレーしていました。
2日目。開会式に参加し、DPI韓国のイ・ヨンソク会長とお会いすることができました。
国際招待チーム5カ国(タイ・ベトナム・ミャンマー・フィリピン・日本)、韓国国内から数十チーム参加されていて、プレイヤーだけで約400名のとても大きな規模の大会でした。明日の予選に向けて説明をうけた際に、「プレイヤー以外はコースに入れません。ずっと待機場所にいてください。」とアナウンスがありました。日本チームはプレイヤー4名に介助者がいたので改めて確認したところ、介助者のいる人がプレイヤーとして参加する想定が無かったようで、「プレイヤーと一緒には周れません」いう頑なな返事で驚いてしまったのですが、大会実行委員会の皆さんにしっかりとご説明させていただき理解いただきました。こういったやり取りがあったことで、より誰もが参加できるスポーツになると思いました。
3日目。いよいよ予選が始まりました。日本チームといえど、成績は個人戦です。国際招待チームは全部で30名くらいのプレイヤーが参加し、4名が翌日の決勝戦に進めるというとても厳しい戦いです。
練習ではパターの距離しかできていなかったので、本番のコースでは芝の凸凹や傾斜などに苦戦しながらも、徐々にコツを掴んでいきました。ソウルもまだ暑さの残っている時期だったので、体力的にきつかった面はありましたが、だんだんとボールが飛ばせるようになったり、自分の思った方向へ転がせるようになったりと、気づいたらパークゴルフの魅力にはまっていました!
4日目。惜しくも日本チームから決勝戦に進めたプレイヤーはおらず、応援に徹しました。
この日は一日中雨だったのですが、大きなテントの下でお話ししたり歌ったりパターの距離でミニパークゴルフ大会をして戦ってみたりと、韓国チームの皆さん、他の国際招待チームの皆さんと沢山交流することができ、とっても楽しかったです。
5日目。空港へ向かうためにバスへ乗り込もうとしたら、リフトが動かなくなるトラブルがありました。日本チームは地下鉄に乗って空港まで移動しました。
地下鉄に降りるためのエレベーター場所も一目でわかるようになっていたし、ホームは透明なガラス張りの部屋のように囲われているので、線路への転落の危険性もありません。
ホームと車両の段差はほぼなく、隙間も大きくないため、スロープを使わずにそのまま乗り込むことが出来ます。また、車両の中に設置されていたモニターに流れていた映像には手話通訳もついていました。
ホテル最寄りの駅から空港まで2駅の距離はあっという間で、無事に空港まで到着することができ、日本に帰国しました。
最後になってしまいましたが、ご招待くださったソウル国際パークゴルフ大会組織委員会の皆さま、期間中に手厚いサポートをくださった韓国身体障害者協会の皆さま、DPI韓国の皆さまに心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
報告:岡部夏実(事務局長補佐)