第20回アジア競技大会・第5回アジアパラ競技大会(愛知・名古屋2026大会) アクセシビリティ・ガイドラインが策定されます!
2023年07月04日 バリアフリー
2026年に愛知県で第20回アジア競技大会・第5回アジアパラ競技大会に向けて、「Aichi-Nagoya 2026アクセシビリティ・ガイドライン(仮称)」が策定されることになりました。
▽【記者発表】第20回アジア競技大会・第5回アジアパラ競技大会アクセシビリティ・ガイドライン検討会(第1回)の開催について(外部リンク:愛知県)
東京2020オリンピック・パラリンピック大会(以下、東京オリパラ)では、大会会場等のバリアフリー整備の基準である「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン(以下Tokyo2020ガイド)」が多様な障害者団体が参画して策定し、この基準を遵守して大会会場等が整備されました。
2025年に開かれる大阪・関西万博でも、昨年「大阪・関西万博ユニバーサルデザインガイドライン(以下、大阪関西UDガイド)」が策定され、これに基づいて整備が進められています。
いずれもIPC(国際パラリンピック委員会)が策定したバリアフリーガイドラインである「IPCアクセシビリティ・ガイド」を踏まえたものであり、いわば世界のバリアフリー基準を踏まえたガイドラインとなっています。
アジア大会ではこれまでアクセシビリティ・ガイドラインはつくられていなかったようですが、このたび、東京2020オリパラの成果を踏まえて、策定することになったそうです。内容も、Tokyo2020ガイドと大阪関西UDガイドをベースに策定されますので、これまでの国内法制度の基準を大きく上回る素晴らしいものになると思います。
6月27日に第1回検討会が開かれ、障害者団体(15)、パラアスリート(2)、高齢者団体、子育てグループ、学識経験者(3)が構成委員として参画しました。
「アジア大会を契機としてバリアフリーを推進し、インクルーシブな社会づくりに取り組んでほしい」という意見が多くの委員から出され、事務局からも前向きな回答がありました。
既存施設の活用がこの大会の大きな柱ということですが、DPIからは、東京オリパラでも、東京体育館や東京スタジアム、有明コロシアムなど既存施設の改修でもTokyo2020ガイドを遵守して素晴らしい整備が実現したので、ぜひ、愛知・名古屋大会でも強力に働きかけてほしい、大会後はAichi-Nagoya 2026アクセシビリティ・ガイドラインを愛知県のバリアフリー条例に反映し、レガシーとして引き継いでいってほしい、といった意見を言わせていただきました。
各地で行われるビックイベントを契機として、バリアフリーを推進し、障害の有無によって別け隔てられることのないインクルーシブな社会の実現を目指し、このような素晴らしい取り組みが広がってほしいと願っています。
佐藤 聡(事務局長)
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