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東武鉄道新型特急スペーシアX試乗レポート 車いす席3席の素晴らしい車両でした!

2023年06月21日 バリアフリー

安藤さん、工藤さん、佐藤
6月20日(火)に国土交通省が主催し、東武鉄道のご協力を得て、7月15日(土)から運行される新型特急車両スペーシアXに試乗させていただきました。

国交省では、東京オリパラを契機としてバリアフリーの推進に取り組んでくださり、2021年には新幹線のバリアフリー新基準、2022年7月には特急車両の新基準を策定しました。

従来1-2席だった車いす席を総席数に応じて増える基準に改正されました(総席数500席未満は3席、5001-1000席は4席、1001席以上は6席)。

これから新造される特急車両はすべてこの基準を満たすことになります。すでに昨年JR東海のHC85系が新基準を満たす第1号として造られ、特急「ひだ」として運行されています(特急「南紀」は本年7月から導入予定)。

このたび、東武鉄道では浅草~日光・鬼怒川方面を結ぶ新型車両スペーシアXを7月15日から運行することになりました。新基準に適合した2つ目の車両で、関東地区では初となります。総席数212席なので、車いす席は3席あります。

検討会のメンバーだった全国脊髄損傷者連合会の安藤さんとともに北千住駅から浅草駅まで試乗させていただきました。

ホームに進入するスペーシアX

ホームにスペーシアXが入って来ました!白く輝き、めちゃめちゃかっこいいです。

車いすスペースの様子

車いす席は5号車に3席ありますが、この空間、めちゃめちゃ広い!

安藤さん、工藤さん、佐藤が車いすスペースにいる様子

電動車いすが2人、私は手動車いすの合計3人でしたが、余裕の広さです。向かい合っておしゃべりすることもできます。窓も広くて景色がよく見えてサイコー!旅の途中もみんなで楽しめる素晴らしい空間です。

コンセントが適切な位置にある様子

特筆すべきはコンセントの位置です。この写真の右手前にある黒いものがコンセントです。床上60cmの高さに設けられており、車いすでもスムーズに差し込むことができます。

固定ベルト

窓側の車いす席には壁に手すりもついており、その下に車いす固定用のベルトもありました。新幹線についているものと同じシートベルトのように伸びて止めるタイプです。座席側の席にもベルトあります。揺れは少ないので、固定しなくても問題ありませんでした。

広々としたバリアフリートイレの様子

バリアフリートイレはとても広いです。新幹線のバリアフリートイレより広く、JRのあずさと同じくらいかな。国内最高クラスの広さじゃないかと思います。介助者と一緒に入っても全く問題ないです。担当者の方は介助者と一緒に入れるように考えて設計したと仰っていました。

トイレを視察する佐藤

私が入っても余裕の広さ。特に横方向に広いのが良いですね。電動車いすもトイレ内で回転することができました。壁も黒くてシックで気品がありますね。

洗面台の様子

洗面台も、車いすが近づきやすいように台の下に蹴り込みが設けてあります。

洗面台を利用する佐藤

こんな感じで正面から入れて、とても使いやすい!

ホームで記念撮影

DPIからご案内したところ、この特急車両の新基準を策定したときの国土交通大臣だった赤羽一嘉衆議院議員も駆けつけてくださいました。福重隆浩衆議院議員、輿水恵一衆議院議員も来てくださり、全国脊髄損傷者連合会の安藤さんとともに記念撮影。みんな大満足です!

新基準で造られたスペーシアXは、バリアフリー整備が従来よりも格段に良くなっていました。車両に乗り込んで、車いす席3席の広いスペースを見たときに、「車いすの人もどうぞ乗ってください。たくさんで来てくれても大丈夫ですよ」と車両が言ってくれているように感じました。

私たち車いす使用者も受け入れてくれている素晴らしい車両でした。これに乗って、鬼怒川温泉や日光に遊びに行きたいなと思いました。ぜひ、みなさんも乗ってみてください。7月15日から運行開始です。新しい時代が始まりますよ!

(報告:事務局長 佐藤 聡)


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