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【JICAアフリカ障害者研修 大学生からのレポート②】
谷田春香さん(一橋大学法学部3年/NPO法人MIS )

2017年06月26日 国際協力/海外活動

今年の「アフリカ地域 障害者のエンパワメントを通じた自立生活促進」研修では、5名の大学生の聴講生が来てくれています。
聴講生の皆さんから、研修のレポートをしていただきました。
今回は一橋大学法学部3年/NPO法人MIS 谷田春香さんからレポートです。


聴講した講義 6月20日(火)
1.「自立生活の様子」(杉山健太郎講師:ヒューマンケア協会)
2.「”視覚・聴覚・精神障害者と自立生活センター~障害種別を超えて~”」(伊藤薫講師:八王子聴覚視覚障害者サポートセンター、竹沢幸一講師:八王子精神障害者ピアサポートセンター)

写真:筆者(一番右)と視察に一緒に参加したアフリカ人研修員、中央が杉山講師

私は、6/20火曜日の午前に行われた視察と講義に出席しました。

視察は、脳性麻痺で重度の障がいを抱えておられる杉山さんのお宅にお邪魔しました。杉山さんほど重度の障がい、具体的には24時間介助者を伴った生活をなさっている方のお宅に行くのは初めてで、少し緊張していましたが、そこはとても楽しいお部屋でした。そのお部屋は杉山さんの好きなものや、杉山さんの功績を示すものが随所にあって、決して大きいとは言えないアパートの一室でしたが、とても活気にあふれていました。正直、最初杉山さんにお会いしたときは、お声をかけるのも少し緊張していましたが、お部屋にお邪魔して、杉山さんのお話を聞いていると、ご自身の持っていらっしゃるエネルギーに惹かれ、気づくとこちらから、気になったことについていろいろとお伺いしていました。

講義では、「障がい者種別を超える」というテーマのもと、視覚障がい者の伊藤さんと、精神障がい者の竹沢さんのお話を聞きました。お二人のお話の中で「障害種別を超えて助け合うことは、同じ障害種別でかたまっているよりもプラスの効果をもたらす」という趣旨のお話が何度も出てきました。気になったので、後でそのお話について具体的に聞いてみたところ、「障がい者は健常者が助けるもの、と思いがち。でも、障害種別を超えて助け合うと、自分とは異なる障がいのことについて知り、そして『あなたにはそれができるのね』と気づくことがある。実はお互いのできることできないことを補い合って、障がい者を助けるのは障がい者だってできるんだ、ということに気づく。」とのことでした。

今日の視察や講義は、私の中で、「障がい」と「健常者」の境目をどんどん曖昧にし、「障がい」という個性にある種の魅力のようなものまで感じさせてくれる、とても興味深い体験でした。

▽これまでの研修の報告は、こちら(新着情報:国際協力/海外活動)

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