特急車両のバリアフリー新基準まとまる!今春から新幹線並みの基準がスタート!
2022年01月31日 バリアフリー
2021年3月から「特急車両におけるバリアフリー対策に関する意見交換会」が開かれ、特急車両のバリアフリー新基準を議論してきました。1月26日(水)に第9回が開かれ、最終案が取りまとめられました。
車いす席の席数は、新幹線と同じ基準で、以下の通りです。
特急車両における車椅子スペース数 (いずれも多目的室を除く)
1,000席を超える場合 | 6カ所以上 |
500~1,000席 | 4カ所以上 |
500席未満 | 3ヶ所以上 |
ただし、2両編成以下や総席数が100席未満の列車は、2ヶ所とすることができるとなっています。この場合でも「ストレッチャー型の車椅子の使用について配慮するとともに、車椅子使用者等から同一グループで3名以上の申し込みがあった場合には、できるだけ多くの利用が可能となるよう弾力的な対応について配慮する」としています。
今後は2月にパブリックコメントが実施され、3月には新基準に改訂されます。今春から新造される特急車両はすべてこの基準でつくられることになります。2020年に改正された新幹線の基準と合わせて、特急を含めて日本の高速鉄道のバリアフリー整備が進展することになりました。各鉄道事業者と国交省のご尽力に感謝申し上げます。
なお、既存車両の改修は努力義務となります。特急車両は40年くらい使用するので、8年、25年時などのメンテナンス時に、出来る限り新基準への改修を進めていただきたいと思います。
報告:佐藤聡(事務局長)