「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2021年11月号)
2021年11月01日 イベント
現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、
情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!2021年11月号」をお届けします。
今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これをみれば一目瞭然!
凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て
クリックすると各分野に移動します
地域生活
〇注目!
社保審障害者部会 「障害者総合支援法の見直し」に向けた二巡目の議論がはじまる
<ワンポイント解説>
社保審障害者部会では、障害者総合支援法の見直しに向け、各論点について二巡目の議論がはじまりました。
6月から12月まで、月に2回のペースで検討が行われています。11月の開催日は5日(金)に予定されています。
5日(金)以降の日程についてはまだ公表されていませんので、関心のある方はこまめに厚労省のHPを確認してみてください。
○開催日時:令和3年11月5日(金)15:00~17:00(予定)
※議題など詳細については今後厚労省のHPに掲載される予定です。
▽社会保障審議会 障害者部会(外部リンク:厚生労働省)
※当日の資料は資料欄に、Youtube配信のリンクは開催案内のページに記載されますのでご注意ください。
バリアフリー
◎大注目!
第2回「車椅子使用者用駐車施設等のあり方に関する検討会」 11月18日(木)
<ワンポイント解説>
8月に立ち上がった駐車場の検討会の2回目となります。DPIでは9月にwebでアンケートを実施しましたが、約240名もの方からご回答をいただけました。これをまとめて、意見として提出予定です。不適切利用や、数の不足、パーキングパーミット制度の全国統一基準など、重要な課題が討議されますので、注目の検討会です。
◎大注目!
第1回都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン改訂委員会 11月5日(金)
<ワンポイント解説>
公園もバリアフリー法の対象なのですが、公園のガイドラインは10年ほど改定されておりませんでした。10月にDPIはヒアリングを受けましたが、このたび都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン改訂委員会が立ち上がることになりました。公園の入り口にはバリカーなど車椅子が入ることを妨げているものがあったり、バリアフリールートが不十分だったりという課題もあります。どのような改定がされるか注目です。
○注目!
ユニバーサルデザイン 2020 評価会議(第5回) 11月5日(金)
<ワンポイント解説>
東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、内閣官房が主催して行われていたUD2020評価会議ですが、今回で最終となります。ユニバーサルデザイン2020評価会議の総括(案)が示され、討議する予定です。東京オリパラで進展したこと、これから未来に引き継いでいくことがまとめられる予定です。
△よかったら見て
第5回成田空港UD分科会 11月30日(火)
<ワンポイント解説>
成田空港は東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、当事者参画のもとにバリアフリー整備を推進してきました。この検討会は、内容は公開されていませんが、多様な障害当事者、研究者等が参画に、活発な議論を展開し、整備に取り組んできました。東京オリパラは終わりましたが、この成田空港UD分科会は継続して開催されており、さらなる整備に取り組んでいます。
なお、これまでの取り組みは、以下にまとめてあります。(いずれもPDF、外部リンク:成田空港)
▽成田国際空港におけるユニバーサルデザインの取り組み 2020年
権利擁護
◎大注目!本日開催
内閣府障害者政策委員会 第58回11月1日(月)、第59回11月15日(月)
<ワンポイント解説>
障害者差別解消法基本方針の見直しが始まり、9月の第56回、57回は障害者団体ヒアリングでした。次は事業者団体ヒアリングです。同時に第4次障害者基本計画の実施状況の監視も行っており、11月1日の議題は、○障害者基本計画(第4次)の実施状況について、○障害者基本計画(第5次)の今後の審議の進め方について、この2つが予定されています。
国際協力
○注目!
国連障害者権利委員会の障害を持つ女性と少女に関するワーキンググループ
<ワンポイント解説>
委員会は、ガートルード・フェフォアム氏とヴィヴィアン・トリホス氏を、障害を持つ女性と少女に関するワーキンググループの議長と副議長に任命しました。ワーキンググループの委員は、障害を持つ女性・少女の権利を促進・支持し、彼らに対する複数の交差的な差別を排除する上で、障害を持つ女性と少女の団体との関わりを強化することを目指しています。
フェフォアム女史はガーナ出身の視覚障害者で、世界盲人連合やサイト・セーバーなどでの国際団体でも活躍し、2018年6月の締約国会議で委員として選出されました。トリホス女史はパナマのファーストレディーとしてインクルージョン・キャンペーンを行ったり、国際スペシャル・オリンピック委員会のメンバーも務めた。
○注目!
「SDGsボトムアップ・アクションプラン2021 ー 市民社会によるSDGs達成に向けた政策提言 ー」
「SDGsボトムアップ・アクションプラン2021 ― 市民社会によるSDGs達成に向けた政策提言 ―」
障害に関する提言も含まれた、SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)が9月22日に発表した「SDGsボトムアップ・アクションプラン2021 ― 市民社会によるSDGs達成に向けた政策提言 ―」が発表されました。日本政府が2018年以降毎年発表している「SDGsアクションプラン」に対し、SDGsジャパンに参加する140あまりの市民社会団体による、私たちの目指す「誰一人取り残さない」社会の達成に向けた政策提言を取りまとめです。
<ワンポイント解説>
政府が示す「日本のSDGsモデル」の4つの重点事項に対してボトムアップの視点で、市民社会の優先課題に注目した分野別の政策提案をまとめています。
重点事項1「感染症対策と次なる危機への備え」、「重点事項2よりよい復興に向けて、ビジネスとイノベーションを通じた成長戦略」、重点事項3 「SDGsを原動力とした地方創生、経済と環境の好循環の創出、重点事項4「一人ひとりの可能性の発揮と絆の強化を通じた行動の加速」のそれぞれを、障害者を含む「誰一人取り残さない」ための視点で読んでみてください。
▽こちらからダウンロードできます。(外部リンク:グーグルフォーム)
△よかったら見て
福島県ゆかりの隊員によるJICA海外協力隊オンライン活動報告会
青年海外協力隊員の活動です。
<ワンポイント解説>
福島県にゆかりのあるJICA海外協力隊員3名による活動報告会です。
■日時:2021年11月20日(土曜日) 10:00~12:00 (9:40入室可能)
■会場:オンライン開催(Zoom使用)
■主催:福島県青年海外協力隊を支援する会、ふくしま青年海外協力隊の会、独立行政法人国際協力機構 二本松青年海外協力隊訓練所
■内容:世界的なコロナウイルス感染拡大を受け一時帰国を余儀なくされたり、再派遣を叶えた隊員など3名が報告します。3人の報告者の一人、西山典子さんは作業療法士としてベトナムに派遣されていました。
■募集定員:100名 (先着順)
申込方法:タイトルに“オンライン活動報告会参加”と記載し、11月17日(水)正午までに、jicanjv-bk@jica.go.jpへメールを送ってください(本文は不要です)。11月18日(木)にイベント参加用ZOOMURLをお知らせします。
◇お問い合わせ:JICA二本松 (オンライン活動報告会担当)
〒964-8558 福島県二本松市永田字長坂4-2
電話:0243-24-3211 (担当直通)、メール:jicanjv-bk@jica.go.jp
△よかったら見て
障害者の問題と高齢者の問題は表裏一体です
<ワンポイント解説>
2050年にアジア太平洋では、4人に1人が60歳以上の高齢となる。30年も経たないうちに13億人近くが高齢者になり、それは2010年の3倍にも相当します。
人の移動や都市化により高齢者を支える伝統的な扶助システムは機能しなくなり、まだ地域での年金受給者は高齢者の3分の1以下ですが、高齢人口の増加に伴い、年金の財源は増加傾向にあり、医療費の財政圧迫もあります。 高齢化は脅威ではなく、チャンスと考えましょう。高齢化は、健康、栄養、経済、社会福祉といった分野で持続的な前進を続けた結果、多くの人々が長生きできるようになったからです。
2020-30年までの10年間は「健康な高齢化の10年」と宣言されました。すべての世代の人々のニーズに応える形で、先進的かつ人権とジェンダー平等を実現する政策に投資をしていかなければなりません。そうすることで、アジア太平洋地域の国々は、誰ひとり取り残すことなく、すべての人にとってより良い未来を目指し、達成していくことができます。
(10月1日国際高齢者の日(国連人口基金(UNFPA)アジア太平洋地域事務所長のメッセージ抜粋 より)
障害女性
◎大注目!
仙台「強制不妊訴訟不当判決にともに立ち向かうプロジェクト」院内集会
11月29日(月)11:30~参議院議員会館+オンライン併用
<ワンポイント解説>
仙台の学生たちで立ち上げたこのプロジェクトを中心に現在進めてきた、国(首相、厚生労働大臣、衆参両議長)宛ての署名の提出の院内集会。
内容の詳細は検討中だが、前回の神戸の判決を受けた院内集会のようにいろいろな方に発言いただいて、優生思想、障害差別、優生保護法の被害について議員や参加者に訴える機会にしたいと考えているそうです。
▽詳細は以下からご覧ください。
11月29日(月)に院内集会:国は旧優生保護法被害者に謝罪と補償を!(主催:強制不妊訴訟不当判決にともに立ち向かうプロジェクト)署名提出と院内集会
・10月18日(月) 仙台地裁第10回期日 東さん Dさん
〇注目!
今後の裁判日程
今後の裁判日程
★優生保護法国賠訴訟
・12月2日(木)第1回控訴審札幌高裁小島喜久雄さん
・12月8日(水)仙台高裁 控訴審第6回 飯塚淳子さん(仮名) 佐藤由美さん(仮名)
・12月13日(月)熊本地裁 匿名女性
・12月15日(水)第2回控訴審 札幌高裁 道央匿名カップル
★情報公開請求裁判
・12月7日(火)第6回期日14:30~大津地裁
○注目!
「熊本旧優生保護法裁判」第15回期日傍聴報告
DPI日本会議の加盟団体「ヒューマンネットワーク熊本」の植田洋平さんに、熊本県の優生裁判傍聴の報告を書いていただきました。
雇用労働・生活保護・所得保障
◎大注目!
2021年10月26日(火)
「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」実施状況調査結果
<ワンポイント解説>
『重度障害者の通勤・職場支援の施策』として新たに市町村事業に加わった「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」の実施状況に関し、DPI日本会議が2021年8-9月にかけてオンライン及び電話等を通じて行った調査の報告です。
調査にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
○注目!
2021年10月
週20時間未満の障害者を雇用する事業主に対する特例給付金 申請時期の到来
<この制度、知っていますか?>
実は、2020年4月1日より、障害者の短時間雇用に対する特例給付金制度が開始されています。これは、1年を超えて雇用される(見込みを含む)障害者で通所労働時間が10時間以上20時間未満の障害者が対象です。詳しくは、こちらのリンクをご覧ください(外部リンク:厚生労働省)
○障がい者雇用の「特例給付金制度」申請スケジュール
特例給付金制度は、申請年度の前年度(4月1日~翌年3月31日)の雇用実績を踏まえて申請する流れとなります。よって、直近では「2021年度の雇用実績により、2022年度に申請」といったスケジュールとなります。申請・支給期間の詳細については以下の通りです。
<申請>
・100人超事業主:申請年度の4月1日から5月15日までの間に、納付金の申告・調整金の申請と同時に実施
・100人以下事業主: 申請年度の4月1日から7月31日までの間に実施(報奨金の申請がある場合は同時に実施)
支給: 申請年度の10月1日から12月31日まで
※ただし、申請対象期間の中途に事業を廃止した場合、事業主は事業廃止の日から45日以内に申請
○注目!
2021年10月12日(火) 労働政策審議会 (障害者雇用分科会) 第110回が開催される
関係団体からのヒアリング(株式会社研進、特定非営利活動法人全国就業支援ネットワーク、全国社会就労センター協議会、全国就労移行支援事業所連絡協議会、NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会)が行われた。
○注目!
2021年10月22日(金)
「雇用と福祉の分野横断的な基礎的知識・スキルを付与する研修の構築に関する作業部会」第2回が実施される
2021年6月にとりまとめが発表され終了した「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会」の下に作られた基礎的研修作業部会で、2021年度に4、5回程度実施の予定、作業部会として要点をまとめた報告が同検討会に提出される見込みとのこと。
以上
こんな記事も読まれています
現在位置:ホーム > 新着情報 > 「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2021年11月号)