【正念場!傍聴支援のお願い】措置入院訴訟第10回口頭弁論 10月6日(水)14時~
2021年9月6日(月)、東京地裁で第9回口頭弁論が開かれました。法廷を間違えてご案内してしまいご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで多くの応援をいただき、無事に終えられました。以下、第9回口頭弁論のご報告と次回のご案内です。
第9回口頭弁論の報告
被告(東京都)は、原告Aさんの緊急措置入院を決定したことについて「漫然と職務上の注意を怠っていたわけではないから過失はない」などと主張しています。それに対してAさんは、緊急措置入院の要件は精神福祉法で厳密に定められており、指定医にとっても法の定めがある公務として、法令要件を厳守することは必須であると述べました。
また、Aさんの尋問を裁判所へ求めた他、緊急措置入院を決定した医師の同行を被告へ求めました。被告は時効の援用を主張していることやこれまでカルテ等の証拠を提出していることを理由に医師の同行を拒否しました
Aさんが提訴するきっかけとなったカルテ開示では、緊急措置入院を決定した医師の名前は黒塗りで開示されていません。このため医師を指定して証人尋問を申請することさえできない状況で、この理不尽の解決を求めましたが、裁判所はまずAさんの証人尋問を行い、医師に聞かないとどうにもならないという状況であれば医師の呼出を検討するとして、次回はAさんの尋問だけ、1時間の見込みで行われることになりました。
第10回口頭弁論
いよいよ正念場、最も大切な局面です。支援の傍聴をぜひお願いいたします!
■日時:2021年10月6日(水)14:00 東京地方裁判所708号法廷
■原告代理人 佐々木信夫 弁護士
■場所:東京地方裁判所(〒100-8920 東京都千代田区霞が関1丁目1−4)
東京地方裁判所では「入口で手指の消毒」、「エレベータ乗車人数の制限」、「傍聴席は間隔をあける」などのコロナウイルス感染防止策が行われています。以下、裁判所のお知らせです。
▽東京地方裁判所(外部リンク)ご利用されるみなさまへ(新型コロナウイルス感染症対策関連)
Aさんからのメッセージ(再掲)
ずさんで不法な措置入院を受け入れることは、私の人格が社会的に不当に抹殺され、人生をも不当に破壊されてしまうことを、受け入れてしまうことになります。
そのようなことは、断じてできません。
本件措置により多大なダメージを受け、くじけそうになることや、それこそ発狂させられそうになることが、これでもかというほどありました。
しかし、私は必ず、不法で不当な本件をまっとうに解決し、本当の私自身という一人間として復権します。皆様、ご支援のほど、どうかよろしくお願いいたします。
現在の訴訟の概要(再掲)
2014年4月、都内で緊急措置入院となったAさんは、この決定・入院は、病院と医師の故意・過失による不法行為が行われたとして、措置入院の権限をもつ東京都を相手に2019年7月に提訴、11月13日、東京地方裁判所で第1回口頭弁論が開かれました。
以前、Aさんは措置入院を決定した病院へカルテ開示を請求して一部非開示になり2016年に提訴、翌年5月の勝利判決でカルテを確認しました。これが起点となり、この度の提訴にいたりました。(カルテ開示の訴訟でも多大なご支援、ご協力をいただきありがとうございました。)
現在の訴訟では、
- 病院による誤診であること
- 本来なら決定する時に渡されるはずの措置入院決定の通知を後から渡されたこと
- 承諾もなく抗精神病薬を注射したこと
- 意識のない状態で身体を拘束したこと
- 診察で医師へ訴えた被害関係は実在するにも関わらずろくに話もきかず緊急措置入院を決定したこと
など、ずさんで不当な行為によって被った損害の賠償を求めています。