【大注目!】精神障害者も交通運賃割引制度の適用を!赤羽国土交通大臣に要望!
4月15日(木)、DPIでは全国手をつなぐ育成会連合会、全国地域生活支援ネットワーク、全国発達障害ネットワークなどの8団体と日本障害フォーラムの一員として、精神障害者に対しても身体障害や知的障害のある方と平等に、公共交通の運賃割引制度をしていただきたい、という要望を赤羽国土交通大臣に直接お伝えしてきました。
これは、今後、都市部などでのバリアフリー加速化が計画されているという事で申し入れしたものです。DPIからは崔議長補佐が参加し、育成会から又村常任理事、チイクラネットから岩上代表、JDFから藤井副代表・岡田みんなネット理事長、久松JDF幹事会議長が参加されました。
これは長年にわたって要望しているものです。そして赤羽大臣からは「やるべきなのでやります」という力強いお言葉をいただきました。大臣にぜひ実現していただきたいですね!
8団体連盟の要望では、その他、単独乗車時の距離制限撤廃、本州以外のバリアフリーへの配慮、バリアフリー加速化のための計画の策定の4点を要望しました。
今回の大臣への要望書手交は公明党の高木美智代先生にご尽力いただきました。感謝申し上げます。
以上
(報告 崔)
令和3年(2021年) 4月15日
国土交通大臣
赤羽 一嘉 様
鉄道駅バリアフリー加速化についての要望
早春の候、貴職にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、貴職におかれましては、日ごろより障害のある人やない人すべての人が安全に利用することが可能な公共交通機関の整備にご尽力いただき、心より感謝申し上げます。
このたびの鉄道駅バリアフリー加速化を進めるにあたり、以下、要望いたします。
1.精神障害者(発達障害を含む)の運賃割引の実現をお願いします
長年にわたりお願いさせていただいていますとおり、精神障害者も、身体・知的障害者と同等にJRなど交通運賃割引制度の適用対象にしてください。第198国会に付託されていた「精神障害者の交通運賃に関する請願」は、衆参両院の国土交通委員会にて令和元年6月26日に採択され、内閣送付となりました。ぜひ、これを機に実現してください。
2.単独乗車時の距離制限撤廃をお願いします
こちらについても長年お願いさせていただいておりますが、単独乗車時の鉄道割引適用にかかる距離制限を撤廃してください。
現在の割引制度は障害者手帳の種別「1種」「2種」の区分により扱いが異なっています。1種の場合で本人と付添者がいる場合は乗車距離を問わず両方とも割引となりますが、本人のみ利用(単独乗車)の場合は種別に関係なく101キロ以上の乗車でないと割引が適用されません。
多くの民間鉄道会社は営業距離が短いため、実質的に単独乗車時の割引が受けられない状況です。鉄道の利用は、比率でいうと通院や買い物、役所への手続きなど生活に不可欠な目的による利用割合が圧倒的多数です。しかし、割引対象となっていないことから、通院や公的手続き等の頻度を減らしているとの報告も寄せられています。ハード面のバリアフリー化とあわせて、経済的理由による乗車機会の減少というバリアの解消にも取り組んでください。
3.本州以外へのご配慮をお願いします。
本州以外の地域のバリアフリ―加速化が本州に比べ遅れないよう、本州以外の地域においても、鉄道のバリアフリー加速化が本州同様に進むように十分なご配慮をお願いいたします。
4.バリアフリー加速化のための計画の策定をお願いします。
鉄道駅のバリアフリー加速化を確実に推進するためにホームドア等へ計画的に投資させるような設置計画策定や国からの補助金を活用した地方でのホームドア設置、それに伴うホームと車両の段差・すきまの解消についての国の方針・計画に明記してください。
申し入れ団体
(一社)全国手をつなぐ育成会連合会
会長 久保 厚子
(特非)全国地域生活支援ネットワーク
代表理事 大原 裕介
(特非)DPI(障害者インターナショナル)日本会議
議長 平野 みどり
(一社)全国地域で暮らそうネットワーク
代表理事 岩上 洋一
(一社) 日本発達障害ネットワーク
理事長 市川 宏伸
(一社)全国肢体不自由児者父母の会連合会
会長 清水 誠一
(公財) 日本ダウン症協会
代表理事 玉井 邦夫
(一社) 日本自閉症協会
会長 市川 宏伸
(公印略)
以 上