砧公園 ユニバーサルデザイン遊具がすごい!~東京都 障がいの有無に関わらず、子ども達が安全に遊ぶことができる遊び場の整備~
2020年07月22日 バリアフリー
世田谷の都立砧(きぬた)公園に、障害の有無にかかわらず一緒に遊べる遊具が整備されたということで、7月19日に見に行ってきました。
私は結構なおっさんなので、遊具をしっかり見たのは、子ども時代以来の45年振りでした。インクルーシブな進化に驚きました。
きっかけは、2018年の都議会で、龍円愛梨都議がインクルーシブ公園の必要性を訴えたことだそうです。そこから、東京都は障害児の保護者、支援団体、有識者の意見を聞いて、設計をおこなったそうです。
砧公園園内図
▽「みんなのひろば」にユニバーサルデザイン遊具が置いてある場所があります
▽図の引用:都立砧公園遊具広場「みんなのひろば」の一般開放日について(PDF,外部リンク東京都建設局、令和2年3月3日発表)
私が行ったのは日曜日の午後だったのですが、ものすごい親子連れで、順番待ちの列まで出来て大人気でした。遊園地でもない普通の公園にあんなに子どもが集まって熱狂しているのを初めてみました。
遊具の写真撮りたかったのですが、お子さんがたくさんいるので遠慮してしまいました(モザイク入れたら大丈夫だったか)。
この砧公園には10個位の遊具があったのですが、全てユニバーサルデザインでした。
すごいなと思ったところ
- 地面が車椅子で移動しやすいようにフラットに整備されている。通路は舗装され、遊具の下は転んでも怪我をしないようにクッション性のゴムチップ舗装。
- 高いところに上がる遊具は、車椅子で上がれるように長いスロープがあったり、迷路は車椅子で通れる幅を確保してあったり、テーブルや水飲み場も車椅子で利用できるように整備。
- ブランコは1ヶ所に3つ並んでいるのですが、真ん中は昔からある普通のブランコ、右は座るところが大きな円盤型になっていて寝た姿勢でも乗れる、左はフルバケットシートで、安全ベルトもあり、座位が難しい人でも安全に乗れるようになっていました。この3つ並べて、健常児も障害児も一緒に遊べるようにしているところが素晴らしい!
ここにある遊具は、多くは海外製だそうです。メーカーに方にお聞きしたら、ユニバーサルデザイン遊具が進んでいる国は、アメリカ、オーストラリア、デンマークなんだそうです。障害者福祉もこれらの国は進んでいますので、同じなんですね。
今後は、府中の森公園も整備予定ということです。バリアフリー関係はいろんなものを注視していたつもりでしたが、遊具は全く知らなくて、インクルーシブな進化具合に本当に驚きました。
ここなら、障がいの有無に関わらず一緒に遊べる、正にインクルーシブな公園です。こんな整備が全国の公園に広がってほしいなと思いました。
参考になるサイトを貼り付けておきます。
参考サイト
▽参考:「障がいの有無に関わらず、子ども達が遊ぶ遊び場の整備」(外部リンク:東京都建設局)
▽参考:「障害ある子も一緒に遊べる公園 世田谷、立川、渋谷…都内に続々 車いすOKの遊具も」(外部リンク:東京すくすく(東京新聞)HP)
▽参考:国内外のユニバーサルデザインの公園など紹介しています(外部リンク:みーんなの公園プロジェクトHP)
報告:佐藤聡(事務局長)
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