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JR新宿駅 2つ目のバリアフリールートが出来ました!
~2019年からのバリアフリー整備ガイドラインに沿った改修~

2020年07月20日 バリアフリー

新宿駅

JR新宿駅に、2020年7月19日に東西自由通路が開通しました。東口と西口が地下一階の北通路で結ばれて便利になったのですが、注目して欲しいのは、各ホームに2基目のエレベーターが設置され、バリアフリールートが2ルートになったことです。

従来は、各ホームに降りるエレベーターは南口しかなく、東口や西口から入っても必ず構内を移動して南口を経由しないとホームに行けませんでした。

しかし、今回の改修で西改札付近(駅の北側)に2つ目のエレベーターがついたので、大回りせずにホームに行けるようになりました。さらに、エレベーターは24人乗りと非常に大きく快適です。

▽JR新宿駅構内図(クリックすると拡大します):上が昔の西口、下が東口となります。

JR新宿駅構内図

従来は左の南改札から入ったところのエレベーターだけでしたが、今回、西改札付近に、15・16番線、13・14番線、11.12番線、9・10番線にそれぞれ24人乗りのエレベーターが設置されました(7・8番線は従来から中央通路にあり)。

1・2番線、3・4番線、5・6番線は西口改札付近にはエレベーターはなく、写真左の新南改札(バスタ新宿の下)2つ目のエレベーターがあります。

ここにも各ホームにエレベーターつけてほしかったなぁ。

▽写真:エレベーター。貫通式の24人乗りエレベーターです。とても広くて、これなら並んでいてもすぐに乗れそうです。

エレベーター外観1エレベーター内観エレベーター外観2

なぜ、このように改善されたかというと、東京オリンピック・パラリンピックに向けて2019年4月から国交省がバリアフリー整備ガイドラインを改訂したのです。

従来は「1ルート確保」という考え方で、駅の規模に関係なくバリアフリールートは1ルートあれば良い、というものでした。

その結果、利用者世界最高クラスのJR新宿駅でも、バリアフリールートは1つしかなかったのです。

このガイドライン改訂の検討会にDPIも入れていただき、駅の規模に応じてバリアフリールートを複数化する*1、エレベーターのサイズを大型化する*2、ということを提案し、盛り込んでいただきました。

JR東ではこの他にも、3月の開業した高輪ゲートウェイ駅もバリアフリールートは2ルート、エレベーターは24人乗りと18人乗りとなっており、複数ルート化の駅が出来始めました。

ガイドラインの改訂がさらなるバリアフリー化を着実に進めています。快適になった新宿駅をぜひ一度見に行って下さい。

*1標準的な整備内容(努力義務基準)「規模の大きい、又は利用者の多い旅客施設、特に鉄道駅にあっては、主要な出入り口から移動等円滑化された経路を確保する

*2標準的な整備内容として「旅客施設においてエレベーターを設置する場合には、当該旅客施設の高齢者、障害者等の利用状況を考慮し、適切な輸送力を確保するよう、設置台数並びに、かごの内法幅及び内法奥行きを検討する。以下の表(11人乗り、13人乗り、15人乗り、17人乗り、20人乗り、24人取りの内法を掲示)も参考にし、設置するエレベーターのかごの内法幅及び内法奥行きの大きさを選定する」

報告:佐藤 聡(事務局長)

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