【募集】「みんなで楽しもう!映画上映会」実現に向けた
アンケート調査ご協力のお願い
2019年09月19日 障害者文化芸術
DPI日本会議では2018年度より、公益財団法人キリン福祉財団助成事業として「インクルーシブまるごとプロジェクト」を3年度事業で展開しています。
その一環として現在私たちは、「ソーシャルインクルージョンの視点に基づく障害者文化芸術」事業に取組んでいます。
初年度である2018年度は視覚障害や聴覚障害、盲ろうといった感覚に障害のある人々も楽しめる映画上映をめざし、字幕・音声解説がついた「バリアフリー映画上映会」を三重・静岡・東京の3ヶ所で開催し、情報保障を必要とする多くの方に映画を楽しんでいただくことができました。
2年目となる今年度は、バリアフリー映画上映第2弾として「発達障害」「知的障害」「精神障害」をもつ人々も安心して楽しく見られる映画上映会の開催を目指します。上映会実現に向け、アンケートを収集しておりますので、ぜひ皆様の声をお聞かせください。
「他人に迷惑をかけるな」を問い直します
さまざまな障害特性を持つ人々にとって、今の映画館のありようは「自分(もしくは子ども)が迷惑をかけてしまうかもしれないし、自分もしんどい思いをするかもしれないので、本当は大きなスクリーンで映画を楽しみたいけれど我慢している」という状況を生んでいるのではないでしょうか。
例えば、ずっと着席しつづけるのが難しい、時として大声でコミュニケーションをとる、暗く閉鎖的な空間に恐怖心などを抱く……といった多様な人々にとって、「一つの空間に静かに座り続けて映画上映を楽しむ」ことは、現状の多くの映画館では大きな困難となっています。
また、呼吸器ユーザーなどは人工呼吸器の動作音が、沈黙や静止を求められる場において「『迷惑だ』と言われた」という声も残念ながら聞きます。
主に街なかのシネマコンプレックスなどでは「上映中はしゃべらないでください」「物音を立てないでください」というように、観客が他の観客へ「迷惑がかからないように」注意喚起がされます。
ですが本来、映画とは「誰もが楽しめるもの」であってほしいという願いを、私たちは持っています。
そこで、今年度のスローガンは「『他人に迷惑をかけるな』を問い直します」としました。マジョリティにとっての「迷惑」(とされていること)を「かけてはいけない」という価値観・風潮によって、必要な配慮を得られずに排除され、制約され、ひいては生きづらさを感じている人々がいるのではないでしょうか。
皆さんの声をお聞かせください!
私たちは、障害種別や障害の有無、年齢、性別等を問わず「誰もが楽しめる障害者文化芸術」の一つの柱として「バリアフリー映画上映会」のあり方をさらに模索し、バリアフリー映画上映会を通して「誰もがその人らしさのもとで文化芸術活動を享受できる環境づくりを実現する」というビジョンのもと、「文化芸術活動が障害当事者にもたらすエンパワメント」についても、2018年から引き続き研究を続けていきます。
そこでぜひ、皆さんのお声をお聞かせください。いただいたご意見を反映させ、2020年1月に東京で「みんなで楽しもう! 映画上映会」を開催する予定です。
アンケートは以下のWEBフォームからご回答をお願いします。ご回答期限は今年の11月末とさせていただきます。
または、以下項目をコピー&ペーストしてご利用いただくか、下記のエクセルをダウンロードしてご記入の上、dpijapan.art@gmail.com までお送りください。
☆アンケート項目(メールでのご回答の方用)
Ⅰ.映画館で遭遇した困った経験について
・映画館での鑑賞で、具体的にどのようなことで困りましたか?
Ⅱ.「こういう配慮や工夫があったらいい」という提案や意見などを教えて下さい。
①施設や設備、条例や法律などの面:
②スタッフの対応やほかの顧客の態度などの面:
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Ⅲ.ご回答者について教えてください。(☆印は回答必須項目です)
■お名前:
■立場・属性☆:障害当事者、家族・親族、介助者・関係者、友人、その他(具体的に)
■性別☆:男性・女性・その他、未回答
■年齢:
■障害種別(複数選択可)☆:
・知的
・発達(ASD/LD/ADHD/他)
・精神
・難病
・肢体(車いす、その他)
・内部
・視覚(全盲)
・視覚(弱視)
・聴覚
・盲ろう
・その他(具体的に)
メールアンケートここまで
※頂いた情報は報告書などに、個人が特定される情報(お名前など)を伏せた形で 掲載させていただく場合がございます。予めご了承下さい。
皆さまのご協力を、どうぞよろしくお願いします!
◆こちらのアンケートに関するお問い合わせ
DPI日本会議事務局
メール:dpijapan.art@gmail.com
電話:03-5282-3730
DPI日本会議事務局