エッセイ


エッセイ9
本人活動と仕事、自立した生活について
−私にとっての合理的配慮−
奈良崎真弓(ならざき・まゆみ)
1.本人活動について
 私たちは、知的障がい者のグループ「本人会サンフラワー会」です。月に1回あつまり、話し合いや勉強やレクや交流会をしています。知的障がい者が、社会に出ていくための勉強会をやっています。あくまでも、知的障がい者が、主役です。健常者は、サポート役です。ぜひ、私たち本人会サンフラワー会でいろんな人と出会い、友達になって下さい。あと、ぜひ見学に来てください。私にとっての本人会の活動は、今、大切な仲間や自分のことを話す所です。
2.仕事について
 私は、今の仕事は、介護の仕事をしています。週に3日、高齢者のデイサービスで働いています。まだ、働いて1年半過ぎですが、1人1人の高齢者の介護の仕方がちがうので大変です。でも、うれしいこともあります。それは、1つは、利用者さんに「ありがとう」と言われるとうれしいです。2つは月に1回の給料日が楽しみです。デイサービスの施設長や副施設長や職員さんが、私に障がいがあっても、同じ人間と見てくれるのがうれしいし、施設長や副施設長が、障がいを理解してくれます。活動も同様に応援してくれますが、私はうれしかったです。これからも今の職場で働けたらいいなと思いました。
3.生活について
 今、私は、家族4人と犬1匹と暮らしています。私は、何が自立した生活なのか見つけ出せていません。時間がかかっても答えが出ることがないでしょう。1人1人の自立の意味が、違うため。日本の制度や法律から勉強しないといけません。
4.私にとっての合理的配慮について
 私は、まず合理的配慮の漢字を見るだけで、すごく意味がわからなかったです。私は、全日本手をつなぐ育成会で「わかりやすい障がい者の権利条約」の本作りの委員になりました。そこで合理的配慮の言葉を知りました。でも合理的配慮と言われても、あまり実感がありませんでした。私は、知的障がい者にとって大切なことだと思いました。私が思うことは、地域や仕事での合理的配慮があるとすごく安心です。でも、私の周りや地域などの人たちは、この情報(合理的配慮)を知らない人が、多いです。まず、情報(合理的配慮)を皆さんに知らせることが大切です。そして、1人でも多くの人たちが合理的配慮してほしいです。もともと、障がい者のことをさけていた。お互いに理解をすれば、幸せになるでしょう。
 私が考えてほしい合理的配慮ベスト5です。@私たち(知的障がい者)の理解してほしい。A人間関係が苦手なのでやさしく見守ってほしいB1回言われても分からないのでわかるまでCわかりやすい言葉で話してほしいDわかりやすい言葉で話してほしいDわかりやすい言葉で漢字にはルビを付けて、資料を作ってほしいです。まだ、いっぱいあるけど、のちほど。
イラスト
本人会サンフラワー会連絡先 :  FAX 050-1555-4710(角田さん)
ルビ版は、右記のPDFをご利用ください。 PDF 168KB


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