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東京交通労働組合との学習会、公共交通機関の運転手の方々と意見交換をしました

2017年10月17日 バリアフリー

2017年10月16日に東京交通労働組合とDPIバリアフリー部会との学習会がありました。東京都交通労働組合は、東京都交通局の労働組合で、都バス、都営地下鉄の運転手さん等職員の方々の組合です。この学習会は1996年から始まって21年間も続いており、毎年、私たちDPIのメンバーが交通関係のお話をさせて頂き、その後、グループに分かれて意見交換をするというものです。今回は私が「鐵道のバリアフリー整備の動き」について1時間ほどお話をさせていただきました。
学習会の横断幕
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、レガシーとしてのまちづくりが始まっています。政府は本年2月に「ユニバーサルデザイン2020行動計画」を策定し、バリアフリー法の移動円滑化基準(義務基準)や各種ガイドラインの見直しを進め、来年の通常国会には12年ぶりとなるバリアフリー法の見直しを予定しています。鉄道事業者では、ホームドア設置とともに単独乗降が可能となるホームと車両との段差・隙間の解消が始まりました。関東ではすべての乗降口の段差・隙間の解消が実現している路線は舎人ライナーだけだったのですが、このたび都営地下鉄新宿線で、全駅・全乗降口の段差・隙間の改修工事が始まりました。画期的な取り組みなので、私たち障害者はとても期待している、といったことをお話させていただきました。
話をする佐藤
後半の意見交換会では、私はバスの運転手さんとお話させていただきました。バスは運行時間が決まっており、乗降等で時間がオーバーしてしまうと、回り回って運転手さんの休み時間が削られてしまうこともある。また、バス車両は毎年入札で購入するので、色々なメーカーの車両があり、微妙に中扉の位置が違う。私も都バスを利用しているのですが、バス停で停車した時に、スロープのある中扉がガードレールに重なってしまい降りられないことがたまにあるのです。毎日運転しているのになんで正確に止められないのか少し不思議に思っていたのですが、色々な車両があるために車両感覚が異なりうまく止められないことがあるそうです。こういったことは知りませんでしたので、運転手さんにも様々な事情があるということを知ることが出来ました。

私たち障害者の想いをお伝えでき、運転手さんのお話も聞かせていただけるという相互に理解し合える素晴らしい機会でした。何人もの方が「公営の交通機関だからこそできることを実現したい」とおしゃっており、これがとても印象的でした。ぜひとも、すべての人が自由に利用できる交通機関を目指し、これからも取り組みを進めていただきたいと思います。貴重な機会を頂き感謝申し上げます。

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