障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

アメリカ報告第十弾☆5つのILの理念!

2017年08月04日 国際協力/海外活動

こんばんは、DPI笠柳です。テキサス報告第2弾です。
今日はテキサスのオースティンからダラスへ、タクシー、バス、電車を乗り継いでやってきました。半日以上の移動で、みんなさすがに疲れがたまってそうです;;;;
アメリカは電車に乗るときに段差がなく、バスにはちゃんとリフトが付いていて、車いすでもほとんど不便を感じることがないので、移動していて日本よりストレスがありません。またトイレも全ての男女のトイレに別々に、車いすでも入れるトイレが付いているので、日本でよく車いすトイレを探しますが、それが無くて本当に助かります。
昨日の報告ができていませんでした。昨日はテキサス州の自立生活センター協議会が主催のILセミナーに参加をしてきました。テキサス州には自立生活センターが27か所あり、そこをまとめているのがテキサス州の自立生活センター協議会です。全米では自立生活センターは400を超えるセンターがあるそうです。
プレゼンをする井谷さん プレゼンをするリンさん
まず日本からCIL星空の井谷さん、台湾からはリンちゃんがそれぞれの国の介助制度、障害者の置かれた状況などを自身の経験を元に報告をしました。アメリカからは、日本の地域間格差の問題について、地域の連携の方法、介助者の給料、介助者の確保の方法・またどうすれば長く働いてもらえるのかなどについて質問がありました。
次にテキサス州の自立生活センターから活動報告がありました。下記の5つのILの理念を元に障害者が地域で暮らすための様々な取り組みを行っています。

1.地域生活の実現。なるべく拘束の少ない自由に自立生活が送れること。サービス、テクノロジーを駆使すること
2.大人を大人として扱う環境を作ること
3.消費者主体、障害者を利用者、消費者とみなす。医療モデルとは逆の思想
4.尊厳と危険を冒す権利を個人が持つ。個人が課題に挑戦をして、失敗をする権利を持っている。私たちは失敗というのをポジティブにとらえる。それはマイナスではなく、プラス
5.個人を出来ない人ではなく、○○ができる人というとらえ方をすること。これも医療モデルとは逆の思想。私たちのサービスはこの5つの理念にのっとってサービスする。

また日本にはない活動として、アメリカではメディケア、メディケイドの給付を受けている障害者が企業に就職した場合、企業の保険に切り替わるため、メディケア、メディケイドが打ち切られてしまうんだそうです。そうすると職場になじめず、短期間で離職をした場合に困るため、職場に適応するまでの一定期間、自立生活センター協議会が保障するサポートを行っているとのことです。
「SILC」と書かれた旗
アメリカに来て2週間になりました。日本にいると感じない日本の良さを色々なところで感じます。昨日のILセミナーでもアメリカの参加者から日本の介助制度について、アメリカでも24時間介助を実現したいというような声が聞かれました。アメリカは車いすを使っている比較的軽度の障害者には、当たり前にバリアフリーですし、そういった思想が染みついているので、日本よりも進んでいると感じます。ただ一方で重度の障害を持つ人にとっては日本の方がはるかに介助制度も充実しているし、進んでいるとよく感じます。もちろん改善しなくてはいけない点は多々ありますが……。
テキサス州の旗を囲んで集合写真
先週ワシントンでのグローバルILサミットで、WIN(World Independent Living Center Network)が立ち上がり、世界中の自立生活センターのネットワークの基盤ができました。それぞれの国のセンターが、お互いの良いところを学び、発展し合うサイクルができ、それが世界中で大きなムーブメントになるようにしていきたいですね。

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