障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

【JICAアフリカ障害者研修 研修員インタビュー⑤】
エイチャス アナ クリスティーナさん(ナミビア、行政官)

2017年06月30日 国際協力/海外活動

6/8より始まったJICAアフリカ障害者研修にはアフリカ6ヶ国(レソト、モザンビーク、ナミビア、セネガル、タンザニア、ジンバブエ)8名の研修員とレソト人手話通訳者1名が参加しています。

ナミビアからは2名の行政官が参加しています。そのうちの一人、副大統領室障害局で障害者関連事業に従事しているエイチャス アナ クリスティーナ(EICHAS Anna Christina/通称イヴォンヌ)さんに、ナミビアの現在の仕事や障害者施策に対する思いについてうかがいしました。


○なぜ現在の職業を選んだのですか。

私は15年間リハビリテーションの専門職として働きましたが、キャリアパスがないことに物足りなさを感じていました。一緒に働いていた同僚も未だ同じポジションにいます。この現状への不満をポジティブに捉え、自分の人生において、障害のある人と働いていきたいという情熱がありましたので、障害分野を学べる大学を探しはじめました。その結果、南アフリカCREATEという地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)の修了証書がもらえるところに辿りついたのです。しかし、その当時、単位取得が難しい状況に直面しました。その団体から南アフリカ大学(UCT)で学ぶようにと勧められました。UCTは障害学の研究科(Postgraduate Diploma)を提供しています。UCTに連絡を取ったところ、UCTは2012年6月に障害と社会インクルージョンの短期コースに招待してくれました。南アフリカのケープタウン滞在中に小論文3つ提出しなければなりませんでした。私は学部修了資格を持っていなかったので、この論文を元に障害学の研究科に入学できるかどうか審査するとのことでした。2013年に研究科を修了し、現在の職に就きました。研究科では、社会モデルと人権に即して講義が行われました。それは、それまで医療モデルで障害を捉えていた私にとって目がさめるような体験でした。現在の私の部署の目標は障害にかかる国内外の法的枠組みの実施や調整機能を強化し、サービスにアクセスできる障害者数を増やすことです。

 

写真1 おみくじに挑戦

写真1 おみくじに挑戦

 

○イヴォンヌさんが変えたいと思うナミビアの障害者問題について教えてください。

早急に改善しなければならない課題として、障害者の現在ある法制度へのアクセスがあげられます。障害者は自分たちの生活質の改善に役立つサービスにアクセスできる法制度をよく知らないので、社会の中で取り残されたままでいます。ナミビアはそのような課題を考慮せず障害者権利条約を批准したように見えます。国家障害者政策はありますが、すでに古く、ナミビア政府は条約の批准前にそれらを改定するべきだったのではないかと思います。障害者が自身の権利を知り、その権利のために障害者のニーズに即した法制度が重要だと思います。

 

写真2 レポート発表の様子

写真2 レポート発表の様子

 

○日本からナミビアに持って帰りたい、と思うものはありますか。

日本の精力的な障害者運動です。ナミビアの障害者団体も彼らの権利擁護活動をおこなっていますが、いつも一人握りの人たちが行っています。私の国の地方では障害者団体の活動が活発ではありません。ですから、ナミビアに日本の障害者運動を紹介すれば、私の部署も障害者がどのように強いネットワークを形成するのか、彼らのために何が必要なのか、声を一つにすることをどのようにサポートしたら良いかわかると思います。

イヴォンヌさんは現在、現職と平行して南アフリカ大学の修士課程で研究を続けています。

 

写真3 八王子市役所を訪問

写真3 八王子市役所を訪問(後列左から3番目)

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