障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

最終日報告ー台湾 総括所見発表記者会見、行政院前抗議行動

2017年11月13日 障害者権利条約の完全実施

3日間の建設的対話を終え、ついに総括所見が完成しその発表記者会見が午後2時からシェラトンホテル行われました。

写真:記者会見の看板

☆総括所見はこちら ☆(外部リンク:衛生福利部社曾及家庭署)

政府の代表からのあいさつの後、長瀬さんから委員長としてのコメントがありました。
「過ちて改めざる、是を過ちという」という孔子の言葉を引用し、優生健康法の誤訳を政府が正直に誤りを認めたことに感謝し、総括所見の内容について、無差別5条については、政府は国内法制度で第2条の定義に従い、官民両分野において合理的配慮の否定が差別になること。27条の雇用の合理的配慮、33条の国内監視についてすぐに独立したパリ原則に基づいた人権救済機関の設置を求めていることなどを求めた、と述べました。そして、すべての関係者への感謝の言葉をのべ、「この総括所見を使ってさらに民主的でさらにインクルーシブな社会を作ってほしい。謝謝!」という言葉で締めくくりました。

写真:総括所見発表記者会見!


写真:総括所見を台湾政府に手交する長瀬さん

ダイアンリッチラーさんからは、短い時間だったが偉大な進歩をもたらすものであり、障害者への認識に対するパラダイム・シフトをもたらす、教育が真に変革することが障害者の人権の課題の解決に重要でインクルーシブ教育の実現を望む、ということと、台湾南部の高雄市で計画されている100人規模の施設の建設を直ちにストップしてほしい、総括所見を通じて今日、明日、これからの台湾を変えていくことを強く求めたい、と述べました。

アドルフ・ラツカさんは、19条「自立した生活〔生活の自律〕及び地域社会へのインクルージョン」の重要性を述べ、自立生活においてはトイレ、食事、就寝、働くことなど、失敗することも含めて制限なしに障害のない人と同様に成長できるようにならなければならない、。それらがきちんできないと施設から地域社会へ出ることができない。平等な権利を持って選択し、地域社会へインクルードされるよう。平等な社会この4年かけてよりよい社会を作っていってほしい、と述べました。

写真:コメントするラツカさん

ここで私たちは、障害者団体などの市民社会組織が行政院という日本では内閣府?内閣官房?に当たる行政機関の前で、施設建設などに反対し、総括所見を守るように求める抗議行動に参加するために移動しました。
DPI日本会議から平野みどりが台湾の方々と一緒になって唯一でしたが海外の団体からの応援のアピールをさせていただきました。

写真:グレース・チャンさんがアピール

グレース・チャンさんの台湾障害者権利協会やリンさんの自立生活センター、ろう者の団体、台湾の育成会に当たる知的障害者の親の会などの障害者団体ほか、LGBTQの団体や法律扶助協会、死刑廃止を訴える団体なども参加し、連帯の広さを感じました。日本も学ばないと。

写真:リンちゃんが政府の部長に要望書を手交

写真:抗議行動!DPI日本会議も参加しました!

これが終わってからはリンちゃんたちと全く当然のこととして最後の日のお疲れ様会(笑)!
あとから長瀬さんも合流し台湾の日程を締めくくりました。

写真:バッチリ笑顔で!

写真:打ち上げだー!@台北駅のレストラン

写真:お疲れ様会二次会?

写真:お二人ともお疲れさまでした!

●まとめ

今回の台湾政府の審査の一連のプロセスについて、まず、うらやましい。NGOとの対話や建設的対話がまるまる3日間あり、ジュネーブの障害者権利委員会の建設的対話が実質一日しかなく、あとは個別ロビーにかかってしまうのとは大きく違います。総括所見も丁寧に書かれている印象があります。その分、審査委員や政府、そして市民社会組織はハードな日々を送っていたわけですが。

長瀬さん他、ご名の委員の方々、そしてNGOの皆さん、本当にお疲れさまでした。特に委員長の大役を務めた長瀬さん、本当に大変だったと思います。今後、長瀬さんにいろいろな話を聞く企画を立てたいと思います。

NGOの皆さん、特に新勝自立生活センターのリンちゃん、本当にありがとうございました。リンちゃんの協力なしでは政府の方々にもさまざまなご協力・ご配慮をいただきました。この場を借りて皆様に感謝を申し上げます。

今回の審査では障害者団体以外にも様々な団体がかかわっていました。台湾にはNGOレポートをまとめる団体として「Covenants Watch」(条約ウォッチ)がありました。これは障害者権利条約だけではなく、子どもの権利条約や女性差別撤廃条約などの他の人権条約の活動も包括的に行う団体です。韓国にも似たような団体があり、NGOレポート連帯には「国際人権政策センター」という団体が幹事団体となっていました。日本にはこうした団体がないので、NGOレポート(パラレルレポート)作成の際には丁寧に進める必要があります。

審査委員会や総括所見の正確な内容な今後まとめたいと思います(もちろん私一人で、ということではない―(笑))。台湾の国内法制度は日本と似ている点もあり、後見制度や入所施設の建設など課題も似ています。今後台湾政府がどのように動くのか、NGOがどのような運動を展開するのか、DPIはもちろんですが、これを見ていらっしゃる皆さんにも台湾の動きにぜひ注目してほしいと思います。

youtuneの動画は以下からご覧になれます。

●DAY 1 ( 30 October 2017)
AM①はこちら (after 57 minutes)

AM②はこちら

PMはこちら (after 11 minutes)

●DAY 2 (31 October 2017)
AMhはこちら(after 19 minutes)

AFTERNOONはこちら (after 10 minutes)

●DAY 3 (1 November 2017)
AMはこちら (after 10 minutes)

PMはこちら (after 9 minutes)

●DAY 5 (3 November 2017)
Presentation of the Concluding Observations and Press Conference
①はこちら(英語)

②はこちら

最後に改めて、台湾の皆さん、本当にありがとうございました!
委員の皆さん、本当にお疲れさまでした!またお会いしましょう!
多謝!
再見!

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