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【開催報告】優生手術を考える道民集会

2018年07月05日 権利擁護

去る6月16日(土)13時~16時に札幌市身障者福祉センターで、DPI北海道ブロック会議とDPI日本会議の主催で、127名の参加者と9社の報道機関を迎え「優生手術を考える道民集会」を開催しました。
優生手術の問題は、今年1月に宮城県での提訴を契機に社会的関心が高まっていましたが、北海道では、地元の弁護団が開設した電話相談に全国で初めて実名を公表された小島喜久夫さんが相談を寄せられました。
小島さんは、10代後半に札幌市内の精神病院に強制的に入院させられ、医師のきちんとした診察もないまま現在の統合失調症と診断された後、優生手術を受けさせられました。
それまで、DPI北海道ブロック会議としては、今回の優生手術の被害者の状況からこちらから被害者の掘り起しをすることはできない状況で、被害者自らが弁護団の設置した電話相談があれば共闘する姿勢でいました。
また、同じ時期にこの問題へ対応するための議員連盟が発足し、この議連に役員として参加している北海道選出の議員が、徳永エリ参議院議員のみでした。そして、今年3月には北海道保健福祉部子ども未来局に相談窓口が開設されました。
その後、小島さんは5月17日、札幌地方裁判所に提訴しました。
北海道は、優生手術の件数が現在判明しているだけで、全国最多の2,500件以上です。この件数の多さは、北海道は障害者の入所施設が多かったことが、容易に手術件数を増やすことが出来たと、推察しています。更に、当時、北海道は『不幸な子どもを生まない道民運動』の展開もその背景にあったといえます。
今回の集会では、パネルディスカッション形式で進め、道庁、弁護団、与野党議員の4名の方々にご登壇頂き、それぞれ立場からこの問題に関する現状の報告と今後の取り組みの方向性と課題をお話頂きました。併せて、4つの障害者団体と5名の方から指定発言を頂戴し、最後に、特別報告として小島さんに私との質疑応答形式でお話頂きました。
私からの「実名公表と提訴の理由を教えてください」との最初の質問に小島さんは、「当時、自分が入院させられた病院で、自分と同じ手術をされた人たちが私が実名を公表することで、自ら名乗り出ることへの思いから」という趣旨の返答がありました。
その後、北海道では、6月28日に追加提訴がありました。原告は匿名のご夫婦で、妻が強制的に中絶手術と同時に不妊手術をさせられたとのことです。
そして、小島さんの第一回公判は、9月28日に開催される予定です。
今後もDPI北海道ブロックでは、この問題に対し弁護団及び関係団体と連携し、裁判傍聴をはじめ、被害者とともに共闘していきますが、併せて、障害者が公判を傍聴できるための行動も進めていきます。

▽DPI北海道ブロック会議のホームページはこちら

(DPI日本会議常任委員 山崎 恵)

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