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【JICAアフリカ障害者研修 研修員インタビュー①】
「ムンサカ・サンダース」さん紹介とジンバブエのアルビノ事情について

2017年06月21日 国際協力/海外活動

今年の「アフリカ地域 障害者のエンパワメントを通じた自立生活促進」研修には、8名の研修員(視覚障害1名、アルビノ2名、下肢障害3名、聴覚障害1名、障害なし1名)とレソト人の手話通訳者1名が参加しています。

今回、研修員の一人、ジンバブエから来たムンサカ・サンダースさんにジンバブエのアルビノ事情について聞いてみました。


ムンサカ・サンダースさん

写真1:ムンサカ・サンダース(Mr.MUNSAKA Sanders)さん (ジンバブエ)

○所属先でどのような活動をしていますか。
ジンバブエアルビノ協会で会計担当をしています。具体的には資金調達や団体の資産管理です。他にもアルビノデーを開催するなどアルビノに対する理解促進・啓発活動もしています。

○ジンバブエにはどれくらいアルビノの方がいますか。
全国に約1万3千人います。そのうち8千人がジンバブエルビノ協会のメンバーです。残りの5千人は地方・僻地にいて、協会にアクセスできないでいます。

○ジンバブェのアルビノの人たちにとって一番大きな課題はなんですか。
日焼けどめクリームが非常に高価なことです。だいたい一人あたり月2本の日焼けどめクリームが必要ですが、1本20ドルもします。政府からの補助はありません。

○ジンバブェ政府からの支援は何もないのですか。
ひと月1名分の視力矯正用のメガネを政府が支給してくれます。以前は2名分のメガネを支給してくれましたが高価なので予算の関係から現在は1名分になりました。

○これまでの研修の中で印象に残ったものはありますか
全てが印象的です。交通バリアフリーは素晴らしいです。自立生活センターの設立や介助者派遣サービスなど素晴らしいと思いました。ジンバブエでは政府予算の関係から難しい部分もあります。介助者といっても他人を雇うより親戚や家族に頼る方が実情でしょう。自立生活センターもジンバブエにはひとつもありません。ピアカウンセリングや障害者運動を通したアドボカシー活動はジンバブエでもできることですね。

研修が2週目に入り、ピアカウンセリングやセルフサポートグループ等の演習が始まります。ひとつでも多く、ジンバブエに持ち帰ってもらえることがあると嬉しいです。

・ジンバブエの人口:1,524万人
・ジンバブエの一人当たりのGNI:830米ドル
・アルビノ:皮膚・毛・目に見られる先天性の色素欠損。視覚に障害がでる。

講義中に発言している様子

写真2:講義中に発言している様子

パーソナルレポート発表の様子

写真3:パーソナルレポート発表の様子

▽これまでの研修の報告は、こちら(新着情報:国際協力/海外活動)

▽DPIの国際協力/海外活動についてはこちら(私たちの活動:国際協力/海外活動)

 

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