障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

2月11日(月・祝)、12日(火)教育合宿を行いました!

2019年03月07日 イベントインクルーシブ教育

2月11日、12日の2日間、戸山サンライズにおいて、若手の障害者を対象とした教育合宿を行いました。

この合宿の目的は、参加者のみなさんひとりひとりが、自らの学校生活を振り返りながら、インクルーシブ教育の理解を深め、それぞれの地域で、インクルーシブ教育をすすめるための活動を担っていく障害当事者の育成を図ることにあります。

今回の教育合宿の参加者は、4名(初日のみ参加5名)と少数ではありましたが、その分参加者からはインクルーシブ教育に関する本音トークを聞くことができ、2日間を通して私たち教育部会担当者とも大いに語り合うことができたように思います。

初日は、「先輩、大いに語る!」ということで、教育部会の山崎さん、矢賀さん、長位さんからそれぞれ、学校生活の思い出や寄宿舎での体験、先生や親との関わり、裁判のことなどを限られた時間ではありましたが、その名の通り、大いに語っていただきました。

大いにトーク

その後は、場所を移動し、アルコールも入りながら、日付が変わるまで大いに交流し、翌日に備えました。

楽しく飲み会

2日目は、参加者4名の方から学校・教育にかかる経験や思いなどを中心に自分史を語っていただくことからスタートしました。

教育合宿3回目となる堀さんからは主に、親の付き添い問題について語られ、「毎日が授業参観のようだった。私が算数の問題ができないでいると、なんでこんなこともわからないのと親から叱られた」という体験が語られました。

私自身が自分史を語る!のセッションのなかで特に印象に残った語りは、「小学校の頃、地域の学校で学んだが、グループから仲間外れにされたことがあった。教室移動に時間がかかったこと、大学に進学したかったこともあり、支援学校に進学した。地域の学校は、みんなと同じようにしないといけないという呪縛のようなものがあった」という内容でした。

みんなと同じように振舞わないと仲間外れにされてしまうという恐怖や学校の施設・設備面で移動に時間を要する環境を理由に、特別支援学校を障害のある私たち自身が選ぶという現実からインクルーシブ社会やインクルーシブ教育を進めようとする私たち自身が謙虚に学ぶ姿勢が何よりも必要だと感じさせていただいたひとこまでした。

そして、私たち自身が参加者とともに、ともに学ぶ教育を実現させていくための課題を共有化し、今後の展望を語り合える若手障害者とのつながりを紡いでいく必要性を切に感じました。

続いて、大阪経済法科大学の一木玲子さんから、障害者権利条約 〜教育のパラレルレポートについてお話を伺いました。

一木講義

日本は、障害者権利条約に2014年に批准しましたが、条約批准後は、国連・障害者権利委員会に「政府報告」を提出したり、市民社会の側からも国連に対して「パラレル(平行の)レポート」を作成し、これらの内容を踏まえて、報告内容の審査・勧告がなされることになっています。

日本の審査は、2020年頃とされており、どのような勧告が出されるかによって、国内での条約実施と施策の向上につなげることができます。

この点を踏まえた上で、教育について、どのような勧告が諸外国に出されたのかについて説明をしていただきました。

また、障害児を普通学級へ・全国連絡会と公教育学会が共同で提出を予定している教育分野に限ったパラレルレポートの紹介がありました。

特に「義務教育で普通学級への入学が拒否されている」「合理的配慮が提供されず親の付き添いを強制している実態がある」という内容については、そこに参加していた皆が大きく頷いていました。

お昼休みを挟んで行われた、「教育の面からインクルーシブな社会をつくるために、どうアプローチしていくか、これからの地域づくりに向けて」のセッションでは、私たちが親の意識を変えていくために、親のみなさんと関わりを持っていこうという意見や、現在地域の普通学級に在籍している障害のある子どもたちに、私たちの体験談を伝え、その子どもたちを同じ障害のある私たちが支えていくような取り組みをしていきたい、文科省交渉をやってみたらどうかなどたくさんの意見が出されました。

参加者

講師

それらの意見を次につなげ、活かしていくためにどうすべきか、あるいは、今回合宿に参加していただいた方との関わりを継続し、インクルーシブ教育の面からインクルーシブ社会をつくっていくための方策について、自分たちができることは何かについて考え続けていければと思います。

参加者一人ひとりの感想は、参加していただいたみなさんのレポートを参照していただければと思いますが、インクルーシブ教育を当事者の視点から大いに語り合うことのできる教育合宿という場やそこに集う人のつながりはとても貴重なものであると思います。

そして、教育合宿に参加されたみなさんが、自らの地域に帰って実施したインクルーシブ教育に向けた取り組みについて、またこの合宿で報告し合うことができたらと思っています。

参加していただいたみなさん、ありがとうございました。また、会いましょう。

杉田 宏(DPI日本会議特別常任委員、ピアサポートみえ事務局)

※参加者の合宿の感想は、また後日、改めてホームページ上でご報告します♪

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